撮影日記


2015年07月13日(月) 天気:晴

そうだ,梅干し 干そう

今日は,仕事の用事で京都へ行った。訪問予定を伝えたときに,訪問先の人から「こういう時期だから気をつけるように」と言われたのだが,どういうことか尋ねると「祇園祭の時期だから混雑しているだろう」とのことである。
 「祇園祭」とは,7月1日から1か月間おこなわれる,京都の八坂神社の祭礼である。とくに「山鉾」とよばれる,さまざまな飾り付けが施された巨大な屋台が引き回される「山鉾巡行」が,大きな見どころの1つとされる。今年は7月17日に,「前祭山鉾巡行」が予定されている。
 ちょうど京都市内では,山鉾巡行に向けて「山鉾町」とよばれる各所で,それらの組み立てなどがおこなわれているところである。訪問予定先は,烏丸通(京都の中心付近を南北に通る道路)を挟んで山鉾町とは反対側にあるので,その混雑に直接に巻きこまれる心配はないが,観光客などがいつも以上に多くなっている可能性はある。まあ,京都は全体が観光地のようなところで,年中,観光客が多いところであるとは思うのだが。

阪急電車を烏丸駅で下車し,地上へ出ると,少し離れてはいるものの,さっそく山や鉾などが目に入ってくる。案内看板をスマートフォン等で撮影している人も,とても多い。
 午前中の予定が早く終わったこともあり,訪問予定時刻までかなり間がある。少し大回りして,山鉾町を眺めてから行くことにした。

KYOCERA CONTAX Tvs, Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5, ACROS

組み上げられた「山」や「鉾」の大きさに圧倒されるが,写真として眺めるならば,組立途中のほうがおもしろい。

KYOCERA CONTAX Tvs, Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5, ACROS

写真撮影が主目的ではないときにきっちりと写真を撮ろうと思うなら,ビューファインダー式カメラのほうが一眼レフカメラよりもコンパクトで好都合である。そう考えて連れてきたカメラは,京セラのCONTAX Tvsである。お散歩しながらお気軽に撮りたいときは,マニュアル操作にこだわらず,積極的にAEやAFを使えばよい。

KYOCERA CONTAX Tvs, Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5, ACROS

山や鉾だけでなく,ちょっとした路地であっても,なんとなく絵になるような気がするのが,観光地というところであろうか。整然と干されている梅ですら,絵になりそうに感じてしまう。
 そうだ,梅雨が明けたら,私も梅を干さなければ!今年も梅を漬けたのはいいのだが,晴天が続きそうな日がなく,仕事も忙しかったこともあって,まだ干していないのである。

KYOCERA CONTAX Tvs, Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5, ACROS

著名な観光地における著名なイベントの期間であることから,当然のごとく,カメラをもった人の姿が多い。使われているカメラは,老若男女を問わず,ディジタル一眼レフカメラが主流のように見える。一眼レフカメラであることは,その特長的な外見からすぐにわかる。そして撮った直後に,背面を眺めるような行動をとる人ばかりだから,それらがすべてディジタルカメラであることがわかるのだ。ディジタル一眼レフカメラでなければ,いわゆるミラーレスのレンズ交換式カメラのようだ。そうでなければ,スマートフォンである。
 残念ながら,明らかにフィルムで撮っているような人を見かけることはできなかった。スケッチをしている人ならば,見かけることはできたのだが。

KYOCERA CONTAX Tvs, Vario-Sonnar T* 28-56mm F3.5-6.5, ACROS

この写真を撮ったところで,カメラが急に「うぃーん」とうなりはじめた。いつの間にか,フィルム1本を撮り終えていたようである。訪問先に約束した時刻までもう少し間があるのだが,遅れるよりはいいだろう。


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