撮影日記


2015年06月25日(木) 天気:曇のち雨

CR123A型充電式電池とPSEマーク

この春,Nikon F80で使うために,CR123A型リチウム電池のかわりに使える充電式電池を購入した。本来のリチウム電池にくらべて容量が小さいせいか,充電しなおす必要もあったが,いまのところ快調に使えている。このときは,ほかのカメラでも使えるかもしれないと考えて,CR123A型よりもさらに小さなCR2型リチウム電池のかわりに使えるタイプのものを購入した。CR123Aを使うNikon F80で使うときには,自作のスペーサに入れて使うようにしている。

CR123A型リチウム電池やCR2型リチウム電池のかわりに使える充電式電池は,なぜか日本製のものがないようだ。そのせいか,「ヨドバシカメラ」や「カメラのキタムラ」のような,日本国内の販売店では取り扱いがないようである。そこで,amazonで輸入品を買うことになるのだが,購入にあたって不安がなかったといえば,嘘になる。
 この種の電池の製造元は,もっぱら中国のメーカーのようである。私にとっては,それまでに聞いたことのないメーカーやブランドの商品である。それを販売する業者も,どういう組織なのかよくわからない。amazonに投稿されているユーザレビューだけが頼りだが,ときどき不安を感じさせてくれるようなコメントが集中する商品が見られる。たとえば,「送られてきた商品が不良品だった」「期待ほどの性能ではなかった」というものだ。ただ,きちんと読んでみれば,「送られてきた商品が不良品だった」のあとに,たとえば「返品や交換の手続きが面倒だった」ということが書かれている場合もある。そうであれば,面倒ではあるが交換に応じてもらえたということだろう。「期待ほどの性能ではなかった」というコメントは,充電されないという意味ではなく,電池の容量が大きくないということのようだった。そして不満のあるコメントの数は,そんなに多いわけではない。
 こういう場合は,ユーザレビューだけが頼りである。不安を感じさせるようなコメントの少ないところであれば「なんとかなるだろう」と考えて,CR2型リチウム電池のかわりに使える充電式電池(2本)と充電器のセットを購入したのであった(2015年3月15日の日記を参照)。

ごちゃごちゃ考えていないで,「まず,買いより始めよ」だ。実際に試してみないとわからないものである。だから,送られてきた商品がごくまっとうなパッケージに入っているのを見ると,正直なところ安堵したものだ。箱の中には,日本語で書かれた説明書もはいっていた。日本語の表記もまっとうなので,たまには不良品が混じっていることがあるのかもしれないが,これなら怖がる必要はなさそうに思う。
 充電し,スペーサを利用してNikon F80で使ってみたところ,とくに問題もなく使える。

このとき購入した電池は,CR2型リチウム電池のかわりに使えるタイプのものだから,CR2型リチウム電池を使うNikon Uでももちろん使える。
 ただ,充電式電池の特性なのかもしれないが,電池がなくなるときはじわじわ弱くなるのではなく,急になくなる感がある。まだ容量が残っていそうであっても,予備の電池は常備しておいたほうがよいだろう。そう考えると,もう1組くらい同じ電池を買っておくとよさそうだ。
 ところで,セットされていた充電器は,CR2型電池だけではなく,CR123A型電池にも対応している。そこでこんどは,CR123A型リチウム電池のかわりに使えるタイプの充電式電池を購入することにした。同じブランドの電池が同じ販売店から購入できれば,安心できる。しかし,同じブランドのCR123A型充電式電池が見つからない。だから,別のブランドの充電式電池を別の販売店から購入することにしたのだが,前回とは違って,不安を感じさせるコメントも散見される。「こんどは大丈夫だろうか?」と,やはり少しだけ不安になる。

届いた電池は,白い無地の箱に入っていた。

電池には,「PSEマーク」が貼られている。

覚えている方もあると思うが,「PSEマーク」がちょっとした騒動になったのは,9年前のことだった(2006年2月17日の日記を参照)。「PSEマーク」とは,電気用品の安全性を確保するための「電気用品安全法」において,安全性の基準を満たしたものにつけられるマークである。この法律の対象となる製品には,「特定電気用品」(*1)(旧・電気用品取締法における甲種電気用品に該当)と「特定以外の電気用品」(*2)(旧・電気用品取締法における乙種電気用品に該当)があり,「リチウムイオン蓄電池」は「特定以外の電気用品」に該当する。
 「PSEマーク」は,電気用品の製造者あるいは輸入者が,申請し試験を通じて承認を受けることになっている。この電池では,「PSEマーク」が製品に直接に印刷されているのではなく,「PSEマーク」が印字された紙が貼りつけられていることから,輸入業者が承認を受けたものと思われる。ということは,この電池については一定の安全性が確保されており,安心して使ってよいと考えたいところである。

このたび購入したものは,電池だけである。
 前回に購入した充電器は,CR2型充電式電池だけでなく,CR123A型充電式電池にも対応していたのだ。


ところで,あらためて見ると,前回のCR2型リチウム電池のかわりに使える充電式電池には,「PSEマーク」が見あたらないぞ。いいのか,これ。まあ,いいか。

*1 特定電気用品(116品目) (経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/hourei/seirei/tokutei_denki.htm

*2 特定電気用品以外の電気用品(341品目) (経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/hourei/seirei/tokuteigai_denki.htm


← 前のページ もくじ 次のページ →