撮影日記


2013年05月05日(日) 天気:はれ

町は少しずつかわっていく

昨年夏に,「アクメルMD」で撮った「はりみち」の道しるべ。これを,タカラトミー「3Dショットカム」で撮りたくなった。今日は,とてもよく晴れわたった天気である。きっと,「今日はすばらしい五月晴れ(さつきばれ)です」と言っている人も少なくないだろう。だが,本来の「さつきばれ」は,梅雨(つゆ)のあいだの晴れの日をさす。だから,今日の晴天を「さつきばれ」というのは,間違い。こんなときは「五月晴れ」を「さつきばれ」と読むのではなく,「ごがつばれ」とでも読んでおけば,少なくとも間違いにはならない。
 ともあれ,こんな天気の日には,カメラそのものの性能はたいしたものじゃない「3Dショットカム」でも,とても鮮やかな画像が得られる。
 そして,こうやって立体視できるようにすると,道しるべが道路に埋もれてしまっていることがさらにわかりやすいだろう。

TAKARA-TOMY 3D Shot Cam
TAKARA-TOMY 3D Shot Cam

道しるべに変化はないが,ここにくる途中の風景は少しずつかわっているようだ。たとえば2012年8月12日の日記2枚目の写真のお店の一角は,建物がすっかりなくなっている。こんど訪れるときには,あたらしい建物ができていることだろう。
 一方,その向かいにあるお店のなかには,いかにも古そうなイラストが残っている。こういうところは,時間の経過とともに消えていくものがある一方で,通るたびになにか見落としていたものに気がつくように感じる。

FUJI FinePix Z5fd

さて,うろうろしていたら小腹がすいてきた。こんなときには,安い「たこ焼き」を食べたくなる。コンビニのおにぎりよりも,100円のマクドよりも,たこ焼きがいい。昼食にはまだ早いから,「餃子の王将」というわけにもいかぬ。間食としては,お肉屋さんの店頭で揚げたてのコロッケを買うという選択肢もあるが,それはちょっと重たく感じるかもしれぬ。とにもかくにも,たこ焼きを食べたい気分になった。
 ところで私が小学生くらいのころ大阪で,たこ焼きは10個100円だったように記憶している。そんな価格で売っているお店が,あちこちの街角に見られていた。最近,そういうお店を見かけることも少なくなった。かつてそういうお店だった建物は,すでにお店ではなくなっている。出窓などにお店の面影を残しているものもあるが,まったく別の建物にかわってしまっている場合もある。たこ焼きが売られているのを見かけるのは,むしろ夏祭りなどの屋台のほうが多くなったかもしれない。いま,そういうところで売られているたこ焼きは,もはや10個100円などではない。その数倍の価格,たとえば7〜8個で400円とかになっている。昔と物価や給与水準等が違っているので,それはしかたのないことである。
 そこで,近くの商店街へ足を向ける。その商店街の中央付近,メインのアーケードを少しそれたところに,5個100円のたこ焼きが売られている。だが,時刻はもう10時半を過ぎているというのにまだ準備中で,焼きあがるのは11時過ぎになるとか。そうやって待たされたものは,おいしくないはずはないのである。


← 前のページ もくじ 次のページ →