撮影日記


2013年04月21日(日) 天気:晴

「ひろしま菓子博2013」へ行こう
1日では足りないかも??

一昨日にマツダスタジアムでおこなわれた,カープVSジャイアンツのチケットを入手していたのだが,所用あって行けなくなり,チケットは知人に譲ることになった。試合は,満塁ホームランを打たれるなどしてカープがすっきりした負け方をしたようなので(*1),まあ,行かなくてもよかったか?(^_^;

そのかわりというわけではないが,「ひろしま菓子博2013」のチケットを購入した。これも一昨日よりはじまった。大型連休をはさんで,2013年5月12日の日曜日まで開催される(*2)。期間は,1ヶ月もない。チケットの売れ行きは,想定以上に好調らしい。ということは,会場はかなりの混雑が予想される。いつ,行くべきか?

おとな2000円だが,前売りで1800円だった。

まず,さいごの週末は,「チケットを買っていたが,行けなかった人」や「はじめは行くつもりがなかったが,評判を聞いて行くことにした人」「やっぱり行っておこう」などの理由が重なって,かなり混雑することが予想される。5月の連休期間は,5月3日から5日にかけて毎年100万人以上の人が集まる「ひろしまフラワーフェスティバル」の開催と重なる(*3)。他県からの人などは,フラワーフェスティバルとあわせて菓子博を訪れることが予想され,かなりの混雑が考えられる。なにせ,菓子博来場者のための臨時駐車場が,会場から遠く離れた広島市立大学などに設けられるというほどだ。一方で,開催直後は「早く見たい」人が集中し,これまた混雑が予想される。だからといってその翌週は,4月末の連休である。人が集まる条件としては,十分だろう。
 それでも少しは,空いている可能性を考えてみた。4月末の連休は,5月のフラワーフェスティバル期間中に広島にいようと考える人たちが,遠くへ行くのに利用するのではないだろうか。そうだ,4月末の連休最終日の4月29日と,フラワーフェスティバルが終わった直後の5月6日とが,比較的空いているのではないだろうか?
 そう考えて,「ひろしま菓子博2013」へ行くのは,来週にするつもりだった。だが,せっかくチケットを前売りで買ったのだから,早く行ってみたいと思うのは当然である。そのうえ,マツダスタジアムでは,行けなくなった一昨日からの3連戦で,ジャイアンツとの試合がおこなわれる。その分,菓子博への来場者が少なくなるんじゃないか?などと勝手な理屈を積み重ね,混雑していることは十二分に予想されるものの,結局は今日,行ってきたのである(笑)。

結論から言えば,「ひろしま菓子博2013」は,たいへん見ごたえのあるものであった。

最初に入ったパビリオンは,入場口のすぐ左にある「全国お菓子めぐり館」である。開場してすぐだというのに,すでに長蛇の列が折り曲がっている。ただ,なかは相当に広いのか,人の流れがスムースなのか,列はあまり止まることなく,ゆっくりとパビリオンに吸いこまれていく。

「全国お菓子めぐり館」に並ぶ長い列。
ゆっくりだが,スムースにパビリオンに吸いこまれていく。

パビリオン内は,各地域ごとにわかれており,それぞれのなかに都道府県ごとのブースがある。そこに,各都道府県で売られているお菓子が展示されていてそれを眺めるだけなのだが,これが案外おもしろい。よく知ったものもあれば,当然ながら,知らないものもある。こんな場で,たとえば千葉県の「ピーナツ最中」,富山県の「甘酒まんじゅう」(2009年3月16日の日記を参照)や福井県の水羊羹(2009年3月17日の日記を参照)など,あまり行ったことのないところのものだが,たまたま買ったことがあるものに出会えば,なんとなく懐かしくなったりするじゃないか。また,青森県,秋田県では,駅の外に出て買い物などをしたことがなく,長野県に至っては,一歩も足を踏み入れたことがない(2009年2月25日の日記を参照)。それらの県のお菓子は,まさに初めて出会うようなものである。
 京都府のブースは,ほかの都道府県とは趣の違うものだった。単に製品を並べているのではなく,「工芸菓子」の展示になっているのである。工芸菓子とは,菓子で木や花や鳥,あるいは建物などをつくったものである。工芸菓子を展示している都道府県はほかにも多々あったが,京都府はそれが徹底しており,かつすべて「百人一首」(だと思う f(^^;)の歌をモチーフにしたものとなっている。当然のように,そこの混雑は別格である。
 やや駆け足気味に見たつもりなのに,このパビリオンを見るのに2時間半くらいかかってしまっている。

北海道のブースにあった,北海道の名産マップ。周囲の海は,小豆でできている。
京都府のブースにあった工芸菓子の一部。スズメの細かさに泣けてくる。

個人的に,菓子博でもっとも興味があったのは,数々の工芸菓子が展示される,「お菓子のテーマ館」「お菓子美術館」である。いったん退場して昼食にし,再入場しようとしたが,待ち時間は120分との表示が!隣接の「広島市こども文化科学館」でちょっと時間をつぶしていたら,待ち時間が90分になっていたので,そこで再入場。列は長く,いつになったら会場に入れるのかと心配になる。だが,ゆっくりではあるものの列は進み,10分ほどで建物のなかに入る。建物のなかでさらに列は折り曲がっているのだが,そこから10分ほどで会場へ到着。「90分待ち」は,看板に偽りありだな(笑)。
 会場内に展示されている工芸菓子は,それは見事なものである。ただ,「工芸菓子」は本来,和菓子で花鳥風月を表現するものらしく,モチーフが似たようなものばかりである。ときに変わったモチーフのものもあるが,後半にはやや食傷気味になる。文字通り,おなかいっぱい。だが,展示の奥は,洋菓子による工芸菓子となっており,少し雰囲気が違う。とくに,たぶん昭和30年代をイメージしたものと思われる,原爆ドームや広島市民球場,紙屋町交差点などを含んだ町並みをつくったものには圧倒された。作品そのものは小さいのだが,なんというか,おもしろさのツボをついているのである。個人的には,シンボル展示である1/15スケールの「厳島神社」よりも見ごたえがあると思っている。なお,この会場内は「撮影禁止」ということになっている。
 この会場を出ると,外の廊下にちいさな作品が並べられている。これがまた,膨大な量だ。まじめに見ていては,たぶん日が暮れる。なお,ここは「会場外」なので撮影可とのこと。

たくさんの作品が並べられたテーブル。これが,1つや2つじゃないのだ。
1つ1つ,どれも表情豊かで,見ているとキリがない。

実際,開場直後の10時過ぎに入場して,帰宅のために会場を後にしたのは16時過ぎとなったのだが,入場したパビリオンは「全国お菓子めぐり館」と「お菓子のテーマ館」「お菓子美術館」だけである。あと,せめて「お菓子の工場」くらいは見ておきたいし,「お菓子美術館」はもういちど見ておきたい。機会を見つけて,もういちど訪れようと思うのだが,さて,いつ行くべきか?
 「ひろしま菓子博2013」では,「夜間入場券」というものが発売される。これは,発券が16時以降,入場が17時以降に限定されるが,料金は半額だ。見たいものが決まっていて,もういちど行ってみたいというときには好都合であるが,惜しいのは17時以降の夜間にも開場するのは,(最終日を除く)土曜日・日曜日と祝日だけである。平日にも夜間開場をしてくれれば,たとえば市内中心部付近で仕事をしている大人だけのグループなどが休日に訪れることなく,混雑が分散しそうに思うのだが。日曜日(あるいは連休最終日)のかわりに,金曜日に夜間開場を設定してくれるだけでも,そういう効果が期待できると思うのだが,どうだろう。ま,いまさらこんなところで言ったところで,どうにかなるものではないのだが。
 ともあれ,もういちど「ひろしま菓子博2013」に行くのを,いつにしようか。当初の考え通りであれば,4月29日か5月6日ということになるな(笑)。

*1 久本がっくり、満塁被弾 (中国新聞,2013年4月19日)
http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs201304190237.html

*2 ひろしま菓子博2013 (第26回全国菓子大博覧会・広島)
http://www.kashihaku2013.jp/

*3 ひろしまフラワーフェスティバル (ひろしまフラワーフェスティバル実行委員会)
http://www.hiroshima-ff.com/


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