撮影日記


2013年01月28日(月) 天気:雪のち曇

雪の朝

「瀬戸内海式気候」ということばがある。瀬戸内海周辺の地域によくみられる,年間を通じて温暖で少雨な傾向にある気候をあらわすものである。たぶんに,中学校あたりの社会科(地理)でとりあげられることになるはずなので,ほとんどの人が知っていることばのはずだ。そのため,「瀬戸内」=「温暖」,「瀬戸内」=「いい天気」というイメージが強くあるものと思う。
 だが,それはあくまでも「そういう傾向がある」というものであり,地域によって多少の差はある。雨が降るときは降るし,寒いときは寒い。また,広島市は,瀬戸内海周辺においてもっとも大きな都市であり,カキや宮島などのイメージも含めて,「広島」=「瀬戸内海」=「温暖」などというイメージもつくりあげられているだろう。
 だが,広島市は,どちらかというと寒いのである。年に数えるほどしかないとはいえ,市内中心部付近でも雪が降り積もる日がある。昨夜がちょうど,そんなときだった。日がのぼるにつれてどんどん雪が溶けていったとはいえ,今朝はまだ,雪がかなり残っていた。

雪の多い地域から見れば,「こんなの,降ったうちには入らないよ」といわれても当然だとは思う。だが,雪に慣れていない者にとっては,たいへんな状況なのである。なんといっても,これくらいの溶けかけた状態は,たいへん滑りやすいのだ。さらに,広島市内中心部付近は三角州(デルタ)上に広がった平坦な街であるが,多くの川が流れておりそれをこえるための橋の両側はけっこうな勾配がある。そういう場所では,油断は禁物なのである。

タカラトミー「3Dショットカム」で,左右の画像が撮影されるタイミングにずれがあったことは,残念なことであった(2013年1月13日の日記を参照)。この件について,タカラトミーに問い合わせてみたところ,このような「ずれ」は意図したものではなかったようである。だからといって,個体によるばらつきなど製造上の不良でもないようだ。「仕様」といえば「仕様」なわけだが,そうしたくてした「仕様」でもないようである。あるいは,そこまで深く考えていなかったのかもしれない。ともあれ,「仕様」だから,しようがないのである。
 もっとも,被写体が動いていない場合,問題なく立体写真を撮ることができる。
 「127フィルムの日」である昨日は,127フィルムを使う「Baby Pearl」だけでなく,タカラトミー「3Dショットカム」もあわせて使ってみた。全体に曇った日だったが,ときおり強烈な晴れ間も覗いたのである。

TAKARA-TOMY 3D Shot Cam
TAKARA-TOMY 3D Shot Cam

そんな晴れ間も広がった日の夜が,珍しい大雪だったということだ。
 さて,お昼休みに外に出てみれば,バスや電車の屋根に積もった雪はまだ溶けきっていない。それを撮っておこうと考え,つぎの電車はどうかと横川駅のほうを見れば,見慣れない電車の姿がある。もしや,2月に導入されるらしい,新型の小型超低床車じゃないか?そうか,もう試運転がはじまっていたんだ。


← 前のページ もくじ 次のページ →