撮影日記


2012年12月31日(月) 天気:晴のち曇のち雨

2012年にお迎えしたカメラたち

今年も,さいごはこのネタでしめようと思う。
 例年のごとく,今年もさまざまなカメラやレンズをお迎えした。今年お迎えしたカメラのなかで,まず紹介しておきたいものは,これだ。

水中撮影機材を扱う「SEA&SEA」の製品で,「モーターマリンII EX」というカメラである。SEA&SEAの製品であるから,当然ながら防水カメラだ。防水といっても,HD-1フジカのように「水で洗ってもOK」というレベルの防水ではない。取扱説明書によれば,水深45mでの撮影もできるという,ニコノスにも匹敵する防水性能を誇る本格的な水中カメラなのである。したがって,カメラの外装は厚く頑丈な「殻」になっており,電池ボックスや裏蓋の密閉にも配慮されている。実際に手にすると,カメラ本体の厚さに驚くことになるが,水圧に耐えるための頑丈なボディと,思考が鈍るとされる水中での撮影を容易にするために,全体に大柄になっているのであろう。
 このカメラがおもしろい点は,その防水性能だけではない。1つは,ピントも露出もマニュアル調整になっていることである。カメラの前面,向かって右側に見えるダイアルは,絞りを選択するためのものである。そして,カメラ上面にシャッター速度を選択するためのダイアルがある。ファインダー内の露出不足を知らせるインジケータが点灯しないように,シャッター速度と絞りとを調整して撮影することになる。また,向かって左側に見えるダイアルは,ピント位置を調整するためのものである。無限遠から1mまで連続して選択でき,さらに「CU」の位置にすると,クローズアップレンズが挿入され,0.5mの近接撮影が可能となる。
 このカメラのおもしろい点としてもう1つあげておきたいのは,さまざまなオプション品が用意されている点である。たとえば,外付けのフラッシュがある。カメラにも小型のフラッシュが内蔵されているが,さらに大光量のフラッシュを使うことができる。ただし防水機構のために,接点は独自の形式のものになっている。また,基本的に水中専用になるようだが,ワイドコンバージョンレンズやクローズアップレンズも用意されている。クローズアップレンズには,被写体までの距離や撮影範囲を一定に保つための枠をあわせて使うことができる。これらのオプション品も含めたセットとして入手したので,いろいろな撮影を試してみようと思った。

だが残念ながら,まだ実際の撮影に使っていない。防水に関しては本来の性能が保たれていないことが懸念されるが,私は本格的なダイビングをするわけではないので,そこはなんとかなるだろうと思う。

今年は,コンパクトディジタルカメラを何台か入手したこともあらためて紹介しておきたい。カメラ店のジャンクコーナーなどでも,ディジタルカメラが目立つようになってきたが,500万画素級以上の,そこそこ使えそうな仕様のものも安価に入手できるようになったようだ(2012年12月5日の日記を参照)。機種によってはバッテリやメモリカードの入手などに苦労するケースもあるわけだが,そういうハンディのあるディジタルカメラがとくに安価に入手しやすくなっているように思われる。
 また,古いディジタルカメラを使ってみたくなったこともあった。たとえば,オリンパスC-1400Lである(2012年7月29日の日記を参照)。このディジタルカメラが使うメモリカードは,8MBのスマートメディアである。140万画素級のC-1400Lが記録する画像は,1枚あたり約1MBになるので,8MBのスマートメディアには8コマくらいしか記録できない。さらに,バッテリの消費も激しい。実に,不便さを感じるものなのである。だが,この不便さは,古いカメラを使うときの楽しい苦労にも通じるところがあり,それなりにおもしろさを再発見したようにも感じられたものだ。

さて,来年はどんなカメラとあらたな出会いがあるか,楽しみは尽きないのであった。


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