撮影日記


2012年12月06日(木) 天気:雨のち晴

過剰な包装 「オリンパス,おまえもか」

「平成24年度情報通信白書」では,スマートフォンやタブレット端末の普及によって,通販市場が活性化していることが述べられている。通信販売といえば,かつてはテレビショッピングやカタログショッピングが主流だったわけだが,最近は,「インターネット通販の成長が目立っている」とのことである(*1)。この日記を読んでくださっている方にも,なんらかのオンラインショップを利用している人は少なくないと思う。とくに,amazonを利用している人は多いのではないだろうか。
 さて,amazonを利用したことのある方に,ちょっとおうかがいしたい。amazonから送られてくる荷物は,「梱包が無駄に大きい」と感じたことはないだろうか。私の経験でもたとえば,Twiningsの紅茶の缶を1つ頼んだだけなのに,A4判の書類が楽に入るような大きく深い箱に入ってきたことがある。ヨドバシ.comで小物を注文したときには,それ相応のサイズの封筒で送られてきたので,ますますamazonの梱包が無駄に大きいと感じるのである。そう感じる人は私だけではないようで,Webを検索すればいろいろな事例が報告されているのを見つけることができる。私が経験したものよりも,はるかに大げさな梱包がされていたこともあるようだ。私が大げさに感じたものも,もしかしたらじゅうぶんに「常識の範囲内」なのかもしれない。
 もっとも,梱包の箱が大きいことは,必ずしも無駄ではないだろうことも予想できる。箱が大きければ,商品を入れやすいのは間違いない。箱の大きさをそろえておくほうが,小さすぎる箱を用意しておくことよりも,その管理が楽なのかもしれない。箱の大きさがそろっていれば,物流のためのコンテナの大きさもそろえられるわけで,流通の効率がよくなるのかもしれない。amazonは通信販売の売上高を公開していないそうだが(*2),膨大な品目の商品を大量に発送するから,無駄に見える大きな梱包も,効率の面から見れば無駄ではないということだろう。

今日,オリンパスからの荷物が届いていた。昨日,オリンパスの直販サイトに発注した,xDピクチャーカードが届いたのだろう。中身は,ごく小さなメモリカードが1枚だけのはずだ。それなのに,この大きさの箱はなんなんだ?

開けてみると,くしゃくしゃに丸められた紙が入っていた。

肝心のxDピクチャーカードは,箱の底に埋もれていた。

オリンパスの直販サイトが,ヨドバシ.comやましてやamazonよりも多く利用されているとは思いたくない。なのに,この梱包の無駄な大きさはなんなんだ。カエサルならば「ブルータス,おまえもか」と言うところかもしれないが,私は「オリンパス,おまえもか」と言っておく。
 まあ,xDメモリカードを1枚だけ注文する人はそんなに多くないだろうから,そのためだけにわざわざ小さな箱を用意するのが無駄だ,ということなんだろう。ともあれ,昨日のお昼に注文した商品が,もう届いているのである。通信販売が流行るのも当然のことだと,あらためて実感するのであった。

*1 トピック「スマートフォン等の普及とO2Oの可能性」(「平成24年版 情報通信白書」総務省)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc1221c0.html

*2 家電量販、「アマゾン価格」に怒り(2012年11月20日 日経ビジネスオンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20121116/239526/?P=2


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