撮影日記


2012年06月29日(金) 天気:晴のち曇

Nikon Capture 4のCamera Controlを使ってみよう
木星食と金星食とが待っている

いま,自宅のテレビは32型である。購入当時は,32型というのがもっとも「大きさのわりには安価」に感じられたものだったのである。ひとまわり小さな26型との価格差は32型の価格の10%にも満たないほどだったが,逆にひとまわり大きな37型との価格差は32型の価格の30%以上もあったのである。また,地上ディジタル放送は,いわゆるハイビジョン映像になっており,それは37型でも十分にきれいに見ることができる。しかしそれまでに撮りためていた映像はNTSC規格のものであり,32型であれば我慢できるものの,37型で見るとアラが目立って見苦しく感じたものである。これらの要因があわさって32型を購入したわけだが,大きさにはすぐに慣れてしまうわけで,購入してまもなく,もうひとまわり大きなものを選んでおけばよかったか,と思うようになる。
 ところが最近,液晶テレビの価格が下がっている。無理に,大きなものを選ばなくてもよかったか,と逆に感じるようにもなってきた。

さて,テレビ番組を録画するためのレコーダは,地上ディジタル放送のハイビジョン映像に対応したものを購入しているが,ビデオカメラについてはまだ,NTSC規格のものしかもっていない。先日の金環日食(2012年5月21日の日記を参照)はできればハイビジョン映像として撮っておきたかったが,それだけのためにあたらしいビデオカメラを買うというのは,今後それほど頻繁に動画を撮影することもないと思うので,躊躇する。
 そこで思いつくことは,ディジタル一眼レフカメラで連続撮影した静止画像を,動画にしてしまうことだ。たとえばAdobe Premierには,「連番のついた静止画ファイルを動画として読みこむ」機能がある。ディジタル一眼レフカメラで撮影する画像には連番でファイル名がつけられるようになっているので,静止画像を動画に変換することは容易である。あとは,どのように連続撮影をするか考えることになる。一般的な動画は,1秒あたり20〜30枚くらいの少しずつ変化する静止画像によってつくられているが,金環日食のような現象であれば,1〜2秒あたり1枚ずつ撮影した静止画像を動画にして,現象を高速で見られるようにするのもおもしろいだろう。
 1〜2秒ごとに1コマずつ撮影するときには,インターバルタイマーが使えると便利である。インターバルタイマーとは,一定の時間間隔で自動的にシャッターレリーズをおこなうことができる装置である。たとえばNikonの一眼レフカメラであれば,F-501以後のいわゆる中級機以上とされる機種には,マルチコントロールバックなどのオプション品を併用することなどで,インターバルタイマー機能をカメラに内蔵させることができるようになっていた(2009年11月30日の日記を参照)。
 私の手もとにあるディジタル一眼レフカメラNikon D70の場合は,「Nikon Capture 4」というアプリケーションソフトウェアを利用することで,インターバルタイマー機能を使うことができるようになる。「Nikon Capture 4」をインストールしたパーソナルコンピュータとNikon D70とをUSBケーブルで接続し,「Nikon Capture 4」のCamera Controlという機能を起動させて,そのなかにある「インターバルタイマー」という項目を選ぶ。撮影間隔を1秒にすれば,自動的に1秒ごとに撮影をおこなうようになる。ただしこの場合は,撮影されたデータは,USBケーブルによってパーソナルコンピュータに転送されて保存される。そうやって撮影した静止画像で動画を作成すると,このようになる。

Nikon D70, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4 + TC-200

残念ながら1秒ごとの撮影では,転送が追いつかないようだ。2秒ごとに撮影にしたほうがよさそうである。また,途中で動きがちょっと早くなっているのは,パーソナルコンピュータで別の処理をおこなわせたために転送がますます追いつかなくなり,撮影間隔が広がってしまったためである。
 ともあれこの方法は,7月15日の木星食や,8月14日の金星食の撮影に使えそうである。
 しかし,ここで別の問題も浮上。屋外での撮影となれば,パーソナルコンピュータもバッテリで駆動させたいところ。ところが私の手もとにあるノート型パーソナルコンピュータIBM Thinkpad R30のバッテリは,すでに寿命が尽きており,せいぜい10分くらいしか使えない。TOSHIBA Libretto 20のバッテリは元気だが,こちらはUSBポートがなく,OSもWindows 95のため,Nikon D70を接続して使うことができない。この撮影のために,いまさらあたらしいバッテリを購入するのも,ちょっと考えものである。
 自宅の電源ケーブルが届く範囲で撮影することを考えるのが,いちばん無難であろうか。


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