撮影日記


2012年02月06日(月) 天気:曇のち雨

店舗受け取りはなにかと好都合だ

そういえば,今年はまだ,カメラやレンズをお迎えしていない。ここ数年,1月中には,カメラやレンズをお迎えすることが少ない傾向にある。さて,今年,最初の1台あるいは1本は,「いつ」「どこで」「なにを」になるであろうか。
 だいたいこの時期は,仕事等が多忙になるので,中古カメラ店などをめぐる時間がないのである。そう,中古品やジャンク品は,できるだけお店で,実物の具合を確かめながら購入したい。しかし,忙しい時期には,のんびりとお店をめぐることはできない。すると,インターネットオークションを利用したくなることもある。たとえば昨年には,ポラロイド「JOYCAM」を1円で落札してしまった。「カメラミュージアム」の内容を増やす以外の使い道は,いまのところ思いついていない。

思いがけず安価に入手できてしまうことがあるインターネットオークションだが,なかには問題のある出品者が含まれていることもあるようだ。最初から代金を搾取することを狙った,ほんとうに「悪質」な出品者もあれば,単に「いいかげん」な出品者もある。もちろんこの場合の「いいかげん」は,「よい程あい」という意味ではなく,「徹底しないこと」「深く考えず無責任なこと」などの意味である。ああ,日本語って,難しい。「いいかげん」なケースとしては,「知識がないからよくわからない」と称して,責任を放棄しているようなものがある。まあ,それは「正直」な態度で,出品者としてまだマシと言えるかもしれない。実はなにも知らないのに,どこかのウェブページにある画像や説明文を丸ごと盗用して「知ったかぶり」しているような出品者は,いろいろな意味で「悪質」と言えそうだ。個人的には,そういう出品者とは取り引きしたくない。
 問題のある出品者も一部にあるわけだが,多くの出品者は誠実な取り引きをこころがけている。ただ,商品の程度などの表現にはどうしても主観的な要素が加わるし,お互いの知識不足,理解不足や錯誤などで,いい意味でも悪い意味でも裏切られることがある。それゆえ,自分にとってはじめての出品者からの購入は,やや冒険的なところはある。しかし,いちど取り引きして,その出品者の基準というかクセのようなものが見えてくれば,以後はおおむね安心して取り引きできると思う。
 ただ,インターネットオークションでの購入には,重大な問題がある。全体的に,実店舗で売られているよりも安価な価格が設定されている場合が多く,思いがけず低価格での落札に成功する場合もあるが,そこにさらに「振込手数料」や「送料」などが加わるのである。実店舗で2000円くらいのものを,その半額の1000円で落札できたとしても,送料や振込手数料をあわせた金額が1000円をこえてしまっては,かえって高くつくということだ。

ところが,送料や振込手数料が必要ないケースがある。実際のお店がインターネットオークションに出品していて,落札品の代金の支払いや商品の受け取りを実店舗でおこなえるようになっている場合があるのだ。これが近所のお店であれば,好都合である。
 このようなサービスをおこなっている出品者の例としては,「カメラのキタムラ」があげられる。「カメラのキタムラ」は,以前から全国の各店にある中古商品を,自分の近くのお店で購入できるしくみを用意してくれているが,インターネットオークション上での出品物も同じように,自分の近所の都合のよいお店で受け取ることができるようになっている。その場合は,送料,振込手数料が不要である。「カメラのキタムラ」の出品物は,1円から入札開始になっているものも多い。もし競合者があらわれなければ1円で落札できるわけで,店頭で受け取るならば,支払う金額は1円でよい。上で紹介した,ポラロイド「JOYCAM」は,そのようにして入手したものである。ただそのときは,ほかにも落札したものがあったので,店頭での支払いがあわせて100円を少しこえてしまったのが残念である。


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