撮影日記


2011年10月04日(火) 天気:晴

たかが100円,されど100円。
100円あれば,カメラもラジオも時計も買える。

かつて,カメラは高価なものだった。
 「ライカ1台,家1軒」と称されたことすらある。とくに高級機は,それほど高かったのである。普及機にしても,一般的な給料1ヶ月分くらいの価格はあたりまえだったようだ。さすがにカメラが「家1軒」というようなことはなくなったようだが,最新の高級機などは,一般的な1ヶ月分の給料ではちょっと買えないだろう。
 ところが数年前,ダイソーで,100円(消費税込みで105円,以下同様)のカメラが販売された。昭和初期の100円ではない。現代の100円だ。そう,あの有名な「おもちゃのカメラくん」である。もちろん,製品としての品質だけでなく,それを使って得られる写真の品質も,何万円もするカメラとはくらべものにならない。残念ながら,「おもちゃのカメラくん」は,店頭から姿を消している。そのころのダイソーでは,100円のフィルムも売られていたし,現像処理も100円で受け付けていた(2008年9月30日の日記を参照)。フィルムそのものがあまり使われなくなった今となっては,このような商品やサービスが登場することは,もうないかもしれない。

かつて,ラジオは高価なものだった。
 ラジオが普及しはじめたころは,茶の間などに置かれ,みんなで聞くものだった。小型のトランジスタラジオが登場して,ラジオは1人に1台という状況になったが,初期のトランジスタラジオはやはり高価なものだったのである。
 ところが数年前,ダイソーで,100円のAMラジオが販売された。その後には,300円だがオートチューニングのFMラジオも販売された(2005年8月30日の日記を参照)。さすがに感度や音質は,何千円,何万円もするラジオとはくらべものにならない。だが,電波の強い地元の放送を受信するだけなら,それなりに実用的だったのである。残念ながら最近は,それらの安価なラジオを店頭で見かけない。

かつて,時計は高価なものだった。
 とくに腕時計は,精密機械であると同時に宝飾品でもあり,極めて高価なものも販売されてきた。この状況は,基本的にいまでもかわりない。一方で,生産技術の進展等により,安価な腕時計も多く発売されている。
 最近ではダイソーで,100円の腕時計が販売されている。「ブループラネット」という名称をつけられた時計は,ちゃんと透明のケースに入って売られているせいか,ぱっと見には100円の製品には見えない。クォーツ制御でディジタル表示の時計なので,故障していない限り,「つねに携帯して現在時刻を知る」という腕時計の本質的な機能の1つは,十分すぎるくらいに果たしてくれるだろう。さすがに宝飾品としては不十分であろうが,「ブループラネット」はカラーバリエーションが豊富なので,うまく利用すれば案外とお洒落かもしれない。

ダイソーには「ブループラネット」のほか,「クランバー」「タイムレンジ」「バトラー」などという名称がつけられた腕時計も販売されている。これは「ブループラネット」とは違って,袋に入れられて吊り下げられた状態で売られているため,見るからに安っぽいのが少し残念である。ただ,いずれも電池が入った状態で,100円なのである。使用する電池は,LR41(1個)。ごく一般的な電池で,ダイソーで2個100円で売られている。ということは,電池1個が50円相当で,時計本体も50円相当ということか?これらの時計の耐久性は,どれくらいのものかはわからない。はっきりと「非防水」と書いてあるのだから,耐久性というものに期待をしてはいけないだろう。となると,時代に相応しくないかもしれないが,これらの時計は「使い捨て」感覚で使われることを想定しているのかもしれない。
 ダイソーによっては,「クランバー」は店頭にあっても,「ブループラネット」を見かけないお店がある。もしかすると,「ブループラネット」のほうが,よく売れているのだろうか。カラーバリエーションを集めるのが楽しくて,何10個も「大人買い」している人があるのかもしれない。ともあれ,好きな色があれば,1つくらい買っておいてもいいのではないだろうか。

いつか,100円の「ディジタルカメラ」も出現することになるのだろうか?


← 前のページ もくじ 次のページ →