撮影日記


2011年08月05日(金) 天気:晴

密着プリント 無理におさえこまないほうがいい?

8月10日の「バイテンの日」には,できるだけ大きなフォーマットで撮影したい。いま,私の手もとにあるもっとも大きなフォーマットのカメラは,四切1/2の組立暗箱である。さっそく四切の印画紙を切って装填したのだが,カビネ判のホルダに印画紙を装填したまま使っていなかったものがあったので,先にこちらを使うことにした。5月7日の「ゴナナの日」に用意したときのものだ(2011年5月19日の日記を参照)。そのときのサバティエ効果の実験をやりなおそうと思って,撮影の準備をしていたものの,結局やっていないのだ。そのあとクレマチスがいまいちうまく咲かなかったので,そのまま忘れてしまっていた,ということだろう。
 今回は,サバティエ効果の実験よりも,D23での処理を試すことを優先したかったので,ごくふつうの風景を写すことにする。昨年,現像ムラ等が生じて失敗に終わった(2010年8月7日の日記を参照),広島電鉄の電車を撮り直すことにした。撮影場所は,昨年と同じく本川町電停そばの歩道橋の上だ。

OKUHARA CAMERA, FUJINON W 150mm F5.6, FUJIBLO WP FM2 (ISO 1.5として撮影), D23で現像
OKUHARA CAMERA, FUJINON W 150mm F5.6, FUJIBLO WP FM2 (ISO 1.5として撮影), D23で現像

これらのネガ原版を,乳剤面どうしがあわさるようにして未使用の印画紙の上におき,適切な露光をあたえて密着焼きをおこなう。このとき,原版と未使用の印画紙とがしっかりと密着するように,まんべんなく抑える。そして,無反射ガラスを上に載せで露光するのだが,どうしても一部が浮いてしまうのだろうか,ボケた部分が生じるのである。四隅をいくらしっかり押さえても,どうしても中心付近がボケる。もしかしてこれは,四隅を強く押さえすぎたのではないか?と,しっかりなじませたあとは,無反射ガラスを置くだけで強く押さえないようにした。こうすることでようやく,大きな問題なく密着焼きができたようである。余計なことは,しなくてよいということか。

OKUHARA CAMERA, FUJINON W 150mm F5.6, FUJIBLO WP FM2で撮影,FUJIBRO WP FM2でプリント
OKUHARA CAMERA, FUJINON W 150mm F5.6, FUJIBLO WP FM2で撮影,FUJIBRO WP FM2でプリント

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