撮影日記


2011年07月23日(土) 天気:晴

フィルムの冷蔵ケースはもう帰ってこないのか

今年の夏も,暑い。まあ,夏は暑いものなのだから,しかたない。暑い日が続くから,熱中症には気をつけよう。まずは,水分補給がたいせつだ。
 夏の水分補給といえば,やはり麦茶であろう。最近は,原材料欄に「大麦(国内産)」と書いてある「はくばく」(*1)の「香ばし麦茶」を使用している。同じ「麦」でも,麦茶ではなく麦酒は,よろしくないらしい。アルコールを摂取すると,それを分解するために大量の水が必要になるそうだ。だから,ビールで水分補給をするという考えは,間違っているとのこと。ただし,暑い日のビールの爽快感は,代え難いものがある。
 ともあれ,麦茶をつくるための水は,いつものように「八王子よみがえりの水」(2011年2月6日の日記を参照)を使うのであった。

NTT DoCoMo P905i

「八王子よみがえりの水」を汲んだ帰路,「カメラのキタムラ 可部店」に立ち寄った。ここは,最近の広島市内の「カメラのキタムラ」のなかで,ジャンクカメラの扱いが比較的多いお店であると感じている。
 今日,気になったカメラは,「Mamiya MSX500」(*2)である。シャッター速度の最高速が1/500秒でM42マウントの,平凡なスペックのカメラである。中判カメラで有名なマミヤだが,かつては35mm判カメラもいろいろと発売していた。しかし,大ヒットした35mm判カメラはあまり多くないようで,中古カメラ店の店頭で見かけることは,基本的に多くない。大ヒットした ものがないせいか,実に多種多様なカメラが発売されている。マミヤの35mm判一眼レフカメラは,なんどもレンズマウントが変更されたが,これはなかなか大ヒット商品があらわれなかったことをあらわしているのではないだろうか。
 Mamiya MSX500のレンズマウントは,ねじこみ式のM42マウントだが,開放測光を実現させるために,定位置に固定するためのピンや,絞り値を伝えるためのピンがレンズ側に設けられている。
 マミヤのこのシリーズのカメラは,まだ入手していないのでぜひとも救出し,お迎えしたいものだが,残念ながらシャッターが動作しない。シャッターはよくある横走り布幕なので,修理経験のある人にとっては容易に直せるのかもしれないが,さすがに今回は見送ることにした。
 店頭には,Mamiya MSX500とともに手放されたと思われるレンズもあった。標準レンズのAuto Mamiya-sekor SX 50mm F2と望遠ズームレンズのAuto Mamiya-sekor Zoom SX 90-230mm F4.5である。これら2本とも,激しくカビが生じていたし,連動ピンが追加されたレンズは,M42マウントとはいえ,ピンがボディに接触してきちんと装着できなかったり,絞りリングが動かせなかったりするなど,他のカメラでは使用できないことがあるのだ。
 全部あわせてもたいした金額ではないのだが,さすがに今回は救出を見送らざるを得まい。

先日,「カメラのキタムラ 祇園店」からフィルムの冷蔵ケースがなくなっていたことを書いたが,ここ「カメラのキタムラ 可部店」でも同様にフィルムの冷蔵ケースがなくなっていた。ほかの地域の「カメラのキタムラ」でもフィルムの冷蔵ケースがなくなっていたという情報もいただいており,「カメラのキタムラ」からフィルムの冷蔵ケースが撤去されているのは,全国的な傾向なのかもしれない。
 なんともさびしいかぎりである。

*1 株式会社はくばく
http://www.hakubaku.co.jp/

*2 マミヤMSX500 (マミヤ・デジタル・イメージング株式会社)
http://www.mamiya.co.jp/home/camera/museum/saishu-page/1970/mamiya-msx-500.htm


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