撮影日記


2011年07月08日(金) 天気:晴

移転した「カメラのミッキー」へ行ってみた

よく知られていることだが,広島駅の近くには中古カメラ店が密集している。お店は,店主の代が変わったり,廃業があったり,新規開業があったりして,少しずつ変化しているが,いまでも変わらず,中古カメラ店が集中するエリアとなっている。現在,この地区には,6件の中古カメラ店がある。お店の多くが的場町に存在するため,「的場町の中古カメラ街」のような言い方をされることもあるが,実際には的場町にあるのは3件(「フジ・カメラ店」「日進堂カメラ」「的場カメラ」)だけで,あとは西荒神町に1件(「オーロラカメラ」),荒神町に1件(「ミッキーカメラ」),猿猴橋町に1件(「マスヤカメラ」)という分布である。現在は6件だけになったこの地区の中古カメラ店であるが,近年まで,的場町の交差点にもう1件(「ラッキーカメラ」)のお店があった。
 また,「的場町の中古カメラ街」ではないが,広島駅前の福屋に入っていた「オクダカメラ」では中古カメラを扱っていたし,少し離れるが曙町の「カメラのキタムラあけぼの店」は,広島市内の「カメラのキタムラ」のうちで,もっとも中古カメラのコーナーが大きかったお店だったこともある。なんだかんだと広島駅の周辺は,中古カメラ店が充実していたのである。
 さらに,中古カメラの扱いこそなかったものの,「ビックカメラ ベスト広島店」は,的場町のすぐ近く西蟹屋町にあった。

しかし,広島駅前の福屋にはいっていた「オクダカメラ」は,2006年1月末に閉店した(2006年1月29日の日記を参照)。「カメラのキタムラ あけぼの店」は,いつしか中古カメラのコーナーが寂しくなっていた。いまなら「可部店」や「高取店」のほうが,多少なりとも充実した印象をもつだろう。ただ,「カメラのキタムラ」の場合は,店長さんの異動などがあると,お店のようすが変わることもあるらしい。
 「ビックカメラ ベスト広島店」も,フィルム関係のラインアップを徐々に縮小しながら,2011年5月末に閉店した。

それでも,「的場町の中古カメラ街」のお店は,がんばっている。廃業するお店もあれば,それを受け継ぐかのようにあたらしく開業するお店もある。そして,猿猴橋町にあった「ミッキーカメラ」は,荒神町に移転して,リニューアルオープンした。

さすがに,リニューアルしただけあって,お店はきれいである。
 外からショーウィンドウを覗いてみれば,ちょっと気になるものが,ちらちら目にはいってくる。たとえば,PENTAX645にレンズ2本のセットがあった。そのレンズは,どちらもズームレンズ。いわゆる「Wズームセット」じゃないか(笑)。「はじめて中判カメラを使おうと思います」という人にとっても,たいへん手を出しやすいと思われる価格が設定されている。あまりよく見ていないのだが,もしかすると,かなり使いこまれているのかもしれない。でも,ちゃんと動くなら,問題ないだろう。
 お店のなかも,覗いてみよう。
 以前の「ミッキーカメラ」の店内には,ジャンク品を満載したワゴンがあった。また,カウンタの片隅に,特価品が並べられていた。これらのワゴンやコーナーは,あたらしいお店でも健在である。ジャンク品のワゴンのなかにあったOLYMPUS XAやRB67用のMamiya-sekor 127mm F3.8などは,ちょっと気になる存在だったなあ。また,特価品コーナーにあった,RB67用のMamiya-sekor Macro 140mm F4.5も,気になる存在であった。

ジャンク品や特価品ばかりながめていては,お店に失礼だ(^^;
 通常のショーウィンドウも,ながめてみよう。中判カメラ,大判カメラ,古いカメラ,比較的あたらしいカメラなど,配置は以前のお店と似たような雰囲気で,あまり違和感がない。それだけに,お店が広く明るくきれいになったという印象が,とても強い。
 結局,今日は,なにも買わなかった。
 そんな冷やかし気分でお店に立ち寄るのなら,お店の奥にある「非売品」を集めたコーナーは,ぜひ覗いておくとよいだろう。以前からお店に飾られていたものだが,あらためてまとめて展示されると,ちょっとしたカメラ博物館っぽい印象を受ける。覗いておく価値はあるだろう。
 などと,「冷やかし」を推奨するようなことを書くと,お店に迷惑かな?(^^;

今日の午前中は広島市内中心部方面で用事があったが,午後からはとくに予定はなかったので,移転した「カメラのミッキー」へ行ってみることにしたのであった。「カメラのミッキー」の移転を知ったのは,つい先週のこと。しかもその日は,定休日(2011年6月29日の日記を参照)。あたらしいお店を覗くのは,今日がはじめてとなったのである。


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