撮影日記


2011年05月15日(日) 天気:晴

太陽の「かさ」は雨の前兆?

天気に関することわざには,いろいろなものがある。長年にわたって蓄積された人びとの経験が,短い文であらわされている。その代表的なものとしては,たとえば「夕焼けは晴れ」というものがあげられる。夕焼けが見られた日の翌日は,よい天気になるというものだ。上空には西から東へ風が吹いている偏西風帯に位置している日本列島付近では,天気を悪くする低気圧は,もっぱら西から東へ移動する。夕焼けが見えるのは西の空に雲がないためであり,西の空に雲がないということは,すぐには低気圧がやってこないことを意味している。だから,翌日は天気がよいということにつながる。
 天気に関することわざとして,「太陽がかさをかぶると雨」というものがある。ここでいう「かさ」は,太陽のまわりに見られる輪を意味し,暈(かさ)という文字が使われる。このような暈が見られるのは,上空に浮かんだ多数の細かい氷の粒がプリズムのはたらきしているためである。上空に細かい氷の粒が多数あるということは,つまり薄い雲が広がっているということであり,その背後に低気圧が迫っている場合もある。
 ただし,低気圧にともなわない高層の雲もあるわけなので,太陽の暈が見られるからといっても,必ずしも雨が降るとはかぎらない。

今朝も,見事なほどの太陽の暈が見られたのだが,天気は1日中,よいものであった。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR 18-70mm F3.5-4.5G (70mm)

太陽の暈は,虹と同じような原理で発生する。暈も,虹と同じような色になっている。

Nikon D70, AF-S DX Zoom-NIKKOR 18-70mm F3.5-4.5G (18mm)

太陽の暈には,何種類かあるのだが,太陽の周囲に半径22°の大きさであらわれるものが,もっとも明瞭に見えるものである。

Nikon D70, SIGMA AF14mm F3.5 ASPH

したがって,この暈全体をゆとりをもって写しこもうと思えば,これくらいの超広角レンズが必要になってくる。ただ,シグマのこのレンズ(SIGMA AF 14mm F3.5)は,ゴーストがふんだんに発生するのが残念である。


← 前のページ もくじ 次のページ →