2010年11月15日(月) 天気:曇
難しそうに見えたRB67の分解
一昨日,RB67が突然,動かなくなった。
カメラをたくさん持っている人は,少なくないと思う。それでも,自分が主に使用するカメラは,だいたい決まっているのではないだろうか。もちろん,被写体や用途によって,ある程度の使い分けることはあるだろう。しかし,自分なりに納得する写真を撮るためには,使い慣れたカメラを使う必要があるのは当然のことではないだろうか。
私が,風景を撮るために主に使用するカメラは,Mamiya Universal Pressという中判(6×9判)カメラのシステムである。ただ,もっと手軽に撮りたいこともあるので,中判一眼レフカメラも使いたいと考えていた。そして,セミ判(6×4.5)のZENZA BRONICA ETRSや,6×7判のMamiya RB67を入手し,どちらかというとお手軽に撮りたいときに使用してきた。とくに,セミ判のブロニカETRSは,じつにコンパクトであり,AEも使えて便利である。
ともあれ,私にとってメインのカメラは,マミヤプレスのシステムである。だから,RB67が故障しても,困らないのである。
しかし。カメラは,写真が撮れなくては意味がない。
RB67は,これからも,もっと使っていきたいと考えていたカメラである。また,先日,250mmレンズを入手して,システムとしての形も整ってきた。使えないままの状態で放置するのは,よろしくない。
動かなくなったRB67を眺めてみると,モルトプレンのかけらが出てきた。もしかすると,これがメカ部に詰まってしまっただけではないだろうか。そうであれば,メカ部をちょっと掃除するだけで,直るのではないだろうか。もし直らなければ,また,安価な中古品を見つければよい。さっそく,分解することにしよう。
ミラーを駆動するメカニズムは,カメラに向かって右側,チャージレバーの反対側の側面にあると思われる。
どこから分解すればよいのかわからないが,見えているネジはすべてはずしてしまおう。ところが,見えているネジはない。こういうときに,ネジが隠れている場所は,だいたい決まっている。まずは,貼り革の下。アクセサリシューの下。そしてRB67の場合は,ストラップ取付金具そのものもあやしい。案の定,アクセサリシューの下には3つのネジが,貼り革の下には3つのネジが隠されており,さらにストラップ取付金具をはずせば,側板がはずれたのである。
ところが,その下にもさらに板がある。これも見えているネジはすべてはずしてしまおう。まずは,板を直接に押さえているように見える3つのネジをはずし,アクセサリシューを取りつけていた部分にある2つのネジをはずす。
下部にあるたくさんのネジは,どれをはずすべきか。ためしに,いちばん大きなネジをはずそうとしたが,これがとんでもなく固い。
これは,たいへんなことになりそうだ。固い上に,この部分は複雑そうじゃないか。分解したのはよいか,はたして組みたてられるのか?しかし,それは杞憂にすぎなかった。板は,もうはずれるのである。
これで,メカ部にアクセスできるようになった。
引っかかっていたと思われる部分にちょっと力を加えてやると,何事もなかったかのように,動きだす。ブロアーで,たまっているかもしれないゴミ等を存分にふきとばして,あとは元通りに組みたてる。なんだか,ミラーの動作が,前よりも快調になったような気がするぞ。
とまれ,一件落着である。
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