撮影日記


2010年10月29日(金) 天気:くもり

線路陥没事故

高石のほうへ用事があった。南海電車の利用が便利な場所である。南海の高石というと,ABCハウジングの「高石プラザ」のCMが思い出されるのだが,「高石プラザ」はすでに役目を終えているらしい。

約束の時刻に十分な余裕をもって,なんばを10:40に発車する急行に乗る予定で出かけた。南海なんば駅には少し早く着いたため,階段を駆けあがれば,さらに1本前の10:25に発車する区間急行に間に合いそうである。ホームに上がると,電車の姿はない。ああ,ぎりぎり間に合わなかったのかと思ったとき,「電車は線路故障のため遅れて到着します」とのアナウンスがあった。間に合ったようである。しかし,「線路故障」とは,聞きなれない言葉である。
 アナウンスの内容は,次第に具体化してくる。
 「線路故障」の内容は,「大和川付近で線路が陥没」ということであった。そして,「上り列車は運転を見合わせています」とのこと。これは,ヤバイ。南海線が動かないのなら,阪和線を利用するしかない。目的地は,阪和線の駅からは遠いが,駅からタクシーを利用すれば約束には間に合うだろう。高野線は問題なく動いているので,新今宮まで行ってJRに乗り換えればいい。そう考えたころ,「まもなく電車が到着」する旨のアナウンスがある。
 10:25発の区間急行は,結局,約15分の遅れで発車した。そして,この電車を最後に,以後,下り電車も運転を見合わせるという。大和川での線路陥没現場の手前に上り電車が止まっていた。要は,始発駅のなんばに電車が帰って来られないので,下り電車を運転できないという状態になってしまったわけである。ともあれ,高石のほうには無事に到着。約束の時刻までは十分な時間があったので,ぶらぶら歩いてみると,隣の駅まで行ってしまった(笑)。私が乗った電車を最後に運転が全面的に見合わされたため,その駅にはまだ,情報を求める人びとの姿を認めることができた。

さて,高石のほうでの用事は無事に済んだのだが,こんどは夕方に柏原のほうで約束がある。幸いにも,用事を済ませている間に,南海線は復旧していた。もっとも,列車のダイヤはやや乱れているようである。線路陥没現場の手まで一時停止し,保線関係の人が運転室に乗りこんだあと,連絡をとりながら徐行して現場を通過するようにしていたため,復旧後にも遅れが累積しているのであろう。
 まあ,夕方の用事の最寄り駅は関西本線の高井田駅なので,阪和線の駅までぶらぶら歩いてもよかったのだが。

今回はひさしぶりに,南海なんば駅を利用することになった。「なんばCity」や「NAMBAなんなん」に近づくのも,久しぶりである。となると,「なんばCity」南館の「カメラのキタムラ なんばCity店」を覗きたくなるではないか(笑)。中古カメラのウィンドウを眺めれば,PENTAX auto110のセット(ボディ+24mm標準レンズ+フラッシュ+ワインダー)が,「レジにて20%引き」なので実質7000円ほどである。auto110用のフラッシュもワインダーも未入手だが,いまのところ私がほしいものは,24mm標準レンズだけである。ワインダーやフラッシュは,いまはとくにほしいわけではない。もっともこういうアクセサリ類は,あとからそれだけ入手しようとしても難しいことが多いので,うんと安いなら,迷わずにあわせて入手しておけばよいのだが,そこまで安いわけでもない。
 残念ながら今日はじっくりと検討している時間はなく,あっさりと見送るしかなかった。結局,カメラやレンズを保護することができない1日となったのである。


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