撮影日記


2010年08月14日(土) 天気:はれ

今日は京都へ行こう

子どものころに,一度,連れて行ってもらったきりのところに,また行きたくなった。そこは,京都。梅小路蒸気機関車館である(*1)。
 大阪市内から梅小路に行くには,どうすればよいか。
 旧・国鉄の施設に行くのだから,やはりJRで行くのが礼儀というものではないだろうか,と考えた。京都駅からバスかタクシーで,梅小路公園というところまで行けばよいようだ。大阪から京都くらいは,すなおに電車で行くのがいちばん楽なのである。クルマで行くなら,混んだ一般道をちまちま行くか,高いお金を出して高速道を行くか。そして,行った先でまだ,高いお金を出して駐車場にクルマを入れねばならぬ。当然,ガソリン代もかかるし,道中に寝ることなどできない。
 しかし,帰省中の身なので,クルマの置き場所はコインパーキング。どのみち,駐車場代は必要だ。自分1人が移動するなら電車のほうが安上がりだが,ある程度の人数なら,高速道路の料金を考えても,さほど高くつかないように思う。それになんといっても連日の猛暑。炎天下で電車やバスを待つのは,たぶんにつらいだろう。それで,クルマで行くことにしたのであった。

こういう時期にクルマで移動するときには,渋滞に巻きこまれるという危険性もある。とりあえずは近畿道から名神高速に入り,京都南ICを目ざすことにするが,さっそく名神高速道上り線(京都方面)の渋滞のお知らせが飛びこんできた。京都南ICは,渋滞している区間がはじまって少しの位置のようだから,渋滞につかまったとしてもその時間はあまり長くないとは思われる。だが,できるだけ渋滞は避けたい。気分の問題だ。
 道路の案内表示を見ていると,名神高速道京都南ICの近くに通じる,第二京阪道路というものがあることに気がついた(あとからわかったことだが,今年の3月20日に全線開通したばかりとのこと)。そちらは,終点近くが少し渋滞しているだけのようす。具体的にどこに出るのかよくわからないまま,第二京阪道路を通ることにした。道は空いていて快適。ただ終点近くになると,情報通り渋滞がはじまる。車線が減るうえに,出口付近には信号があるのだろう。こればかりは,やむを得ない。
 第二京阪道路の終点からは,梅小路公園までごく近い。

梅小路蒸気機関車館は,何台かの蒸気機関車を「動態保存」していることがなによりもの特徴だ。「静態保存」と称して公園などに放置されているものとは,わけが違う。動く状態で,保存されているのである。この日記で何度も書いているが,私は「鉄」ではない。古い機械が,実際に動いているのを見るのが,好きなのである(だから,「廃墟」も私の趣味とは少しずれる)。動態保存されている蒸気機関車のうち4台は施設内で定期的に運転されており,トロッコ客車に乗車することもできる(*2)。運転されるのは施設内の数100mのごく短い区間だけだが,実際に動いているのを見るのは,やはり楽しいものである。

梅小路蒸気機関車館の,施設としての欠点を1つだけ指摘しておきたい。それは,施設内に食事のできるお店がないこと。売店はあるのだが,お弁当の類は用意されていないようだ。その売店の隅に置かれた自動販売機で,「おにぎり」「やきそば」「たこ焼き」などが買えるくらいである。施設内には,休憩所として客車(50系)が置かれている。多少高くても「駅弁大会」などやってくれていたら,それを買って客車で食べれば気分もよいのだろうけど。

*1 http://www.mtm.or.jp/uslm/

*2 http://www.mtm.or.jp/uslm/ride/


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