撮影日記


2010年08月13日(金) 天気:はれ

ローライブランドのフィルム

大阪市立科学館の最寄り駅は,肥後橋である。肥後橋といえば,四ツ橋線。四ツ橋線は,住之江方面の方にとっては便利なのだろうけど,谷町線沿線から見れば,縁遠い路線である。
 そもそも,大阪市営地下鉄各路線のうち,谷町線と共通の駅がないのは四ツ橋線だけなのだ。御堂筋線とは天王寺,中央線とは谷町四丁目,千日前線とは谷町九丁目,堺筋線にいたっては南森町と天神橋筋六丁目の2つの駅が,それぞれ共通している。あたらしい長堀鶴見緑地線とは谷町六丁目,今里筋線とでさえ太子橋今市が共通しているのだ。まあ,今里筋線には,いまだ乗ったことがないのだが。
 ともあれ,谷町線と四ツ橋線とに共通する駅は,1つもないのである。そのため,2回の乗り換えが必要になる。利用しやすいのは,天王寺で谷町線から御堂筋線に乗り換え,大国町で御堂筋線から四ツ橋線に乗り換える方法だろうか。同じ向きであれば,御堂筋線と四ツ橋線は同一ホームに向かい合って止まるので,乗り換えが楽なのである。私鉄ではあたりまえなこういう光景も,地下鉄ではちょっと珍しいと思う。
 まあ,梅田であれば谷町線から四ツ橋線に直接に乗り換えることはできる。ただし,谷町線は東梅田,四ツ橋線は西梅田。ちょっと,距離がある。はじめての人には,あまりおすすめしないが,慣れてしまえばその距離も気にならない。だから,梅田経由で肥後橋へ向かうのであった。

昼食は,大阪市立科学館そばの「カレン」にて,がっつり食す。とにかく,コストパフォーマンスのよいお店だ。みなさんにも,おすすめしたい。

夕方。西梅田から東梅田にもどる途中に,すこしまわり道をすれば,ヨドバシカメラに立ち寄ることができる。広島のビックカメラの品揃えがさびしくなったので,機会があれば梅田のヨドバシカメラには寄っておきたい。今日は,フジブロWP FM2の四つ切りを買っておく。「バイテンの日」関係で,あらかた手もとにあったものを使い切ってしまったのだ。あわせて,ミクロファインやコレクトールも補給しておく。
 ヨドバシカメラから東梅田へ向かうとき,阪神百貨店の横を通って行くのもいいのだが,今日はディアモールを通り,八百富写真機店に立ち寄ることにする。八百富写真機店のディアモール店は,とくにクラシックカメラ関係の扱いが豊富であり,ショーウィンドウを眺めるだけでも楽しめる。もっとも,眺めるだけの人は,お店にとっては客でもなんでもないだろう。だから,たまにはなにか買ってあげねばならない。ここで買いたいものとしては,127フィルムがある。クラシックカメラを中心に扱うお店として,入手できるかぎり,特殊なサイズのフィルムも用意してくれている,ということだろう。ここでは何度か,「efke R100」という127フィルムを買ったことがある(2004年2月29日の日記を参照)。八百富写真機店のディアモール店を覗くたびにこのフィルムを目にするので,たぶん在庫を切らさないようにしてくれているものと安心して,お店を覗いてみた。
 ところが。
 その緑色の箱が,見あたらないのである。運悪く,在庫が切れてしまったのか?それともついに,生産・輸入が終了してしまったのか?店員さんに尋ねる前に,もう一度,いつも「efke R100」が置いてあるはずの場所を注意深く見てみた。そこにはRolleiブランドのフィルムが何本が並んでいた。そのパッケージには,Rolleiという名称とともに,AGFAという名称も記載されている。AGFAが,写真フィルムから撤退したというニュースは,何年前のことだっただろうか。こっそりと,名前は復活しているわけである。そして,そこに並んでいたRolleiフィルムのなかに,「127」も含まれていた。ローライフィルム「RETRO 80S」。
 127フィルムを買うために立ち寄ったのだから,これを買わないわけにはいかぬ。
 フィルムは,プラスチックのケースのなかでクッションにくるまれておさまっていた。このケースは,今後,127フィルムを自作するときに,保管用にも使えて好都合に思われる。また立ち寄ることがあれば,もう少し,買っておくことにしよう。

以前,コニカのフィルムの名前「CENTURIA」が,DNPブランドで復活したことがあった。しかしそのフィルムには「Made in USA」という表示があった(2007年6月24日の日記を参照)。たぶんに,コダックのOEMであろう。
 では,このローライブランドのフィルムも,コダックのOEMだったりするのだろうか?原産国表示をさがしてみると,「made for Rollei-Film by Agfa-Gevaert in Belgium」という文字がある。ベルギー製ということか。アグファのブランドを引き継いだ,ドイツのマコ社の製品らしい。


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