撮影日記


2010年05月16日(日) 天気:晴

月と金星の接近

夕方の西の空に,明るく輝く星がある。宵の明星「金星」である。今日の夕方には,細い月と金星がかなり接近した。今回は木星がいないので「笑顔」にはならない(2008年12月1日の日記を参照)が,それでも十分に見ごたえのあるシーンだ。
 こんな日は,望遠鏡をひっぱりだしたくなる。そして,細く見える月の,その先端部を眺めてみる。つぎに金星を見るが,最大離角のころとは違って丸い点にしか見えないので,ちょっとつまらない。
 こんなときは,倍率を高くしてもしかたない。接眼レンズをHM12.5mmからK30mmに変更して,倍率を下げて覗いてみれば,視野のなかに細い月と金星を同時に見ることができるのだった。

Vixen 8cm, K30mm, Canon IXY DIGITAL 300でコリメート撮影

天体望遠鏡の接眼レンズをコンパクトディジタルカメラで覗けば,簡単にコリメート撮影ができることがわかったのは去年のこと(2009年8月31日の日記を参照)。そのとき使ったソニー「Cybershot DSC-P2」であるが,残念なことにその後,故障した。レンズを繰り出すギアが欠けたようで,電源スイッチをONにしてもガリガリと音を発するだけで,撮影可能な状態にならない。ジャンク品として入手したもの(2009年8月9日の日記を参照)だから文句を言ってはいけないのはわかるのだが,うまい具合に「タイマー」が起動したようだと思わざるを得ない(笑)。
 その後,ジャンク品扱いのコンパクトディジタルカメラにも少しは注意を払ってきた(2010年2月5日の日記を参照)が,なかなか納得するものは見つからない。昨日,「カメラのキタムラ可部店」に並べられていたジャンクカメラのなかから見つけたのが,このカメラである。救出にかかった費用は,バッテリーと充電器がセットで500円。

キヤノンの「IXY DIGITAL 300」という,2001年に発売されたコンパクトディジタルカメラである。APSコンパクトカメラの「IXY」以来,コンパクトでスタイリッシュなカメラであることがコンセプトだったように思うが,今の感覚で見れば,ずいぶんと大きく重いコンパクトディジタルカメラである。DSC-P2と同様に,光学3倍ズームレンズを搭載した200万画素クラスのコンパクトディジタルカメラであるが,DSC-P2はLCDにシャッター速度などの撮影情報がいろいろと表示されるのに対し,IXY DIGITAL 300ではそのような情報がほとんど得られない。また,撮影感度はIXY DIGITAL 300はISO 100相当であるのに対し,DSC-P2はISO 400相当まで対応している。IXY DIGITAL 300の発売は2001年,DSC-P2の発売は2002年であるが,コンパクトディジタルカメラというものは,1年もたてばすいぶんと進化するということなのであろう。

そう言えば,今年になってから購入したカメラは,IXY DIGITAL 300で,まだ2台目である。レンズは,昨日のXR RIKENON 135mm F2.8で,これもまだ2本目。その前には,2010年2月6日にミノルタ「P's(ピーズ)」という,いわゆるパノラマモード専用コンパクトカメラと,MD ZOOM ROKKOR 35mm-70mm F3.5を買っただけだったのである。近年,これほどまでにカメラやレンズを買わないのも,めずらしい。中古カメラ店に立ち寄ることがあっても買う気にならなかったり,そもそも中古カメラ店に立ち寄ろうと言う気にならなかったことが続いたわけであるが,110フィルムの詰め替え自家現像にチャレンジしたり,印画紙による撮影にチャレンジしたりするなどに忙しかった(笑)ことも原因であろうか。


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