撮影日記


2010年04月23日(金) 天気:曇

5月7日は「ゴナナの日」

4月5日の「シノゴの日」(2010年4月1日の日記を参照)では,掲示板の常連さんにはたいへんお世話になった。ほかにも盛り上がってくださった方はおられただろうか。「大判写真の日」は,1年間に4回ある。大判写真としてポピュラーなサイズ,4×5判,5×7判,8×10判,11×14判にちなんで,4月5日,5月7日,8月10日,11月14日という具合だ。
 5月7日の5×7判すなわち「ゴナナの日」には,5×7判での撮影がのぞましい。だが,4×5判以外は必ずしも「ポピュラー」とは言い難いかもしれぬ。「大判写真の日」は,「とにかく大判写真を撮って楽しもう」という企画だから,4×5判以上であればなんでもOKということにしたい。

ところで,4×5判については「シノゴ」という呼び方がよく通用する。日本語で「4の5」ということであろう。また,8×10判については「バイテン」という通称がある。英語でいうところの「エイトバイテン」を略したものだ。ところが5×7判にはあまりこれといった通称を耳にしない。「ゴナナ」がもっともよく使われる通称かと思うが,5と7そのままで,工夫が足りない。すなわち,4×5判や8×10判にくらべて5×7判は,少なくとも現在ではポピュラーではないという可能性がある。実際,さらにサイズの大きな11×14判の通称など聞いたことがない。
 これはメーカーから供給されるフィルムのラインアップにもうかがうことができる。最近,フィルムのラインアップの整理(*1)を発表した富士フイルムのウェブサイトの情報を確認してみよう。
 まず,モノクロフィルム(*2)。シートフィルムは,ネオパン100ACROSがラインアップされているが,用意されているサイズは4×5,8×10,大名刺,カビネ,カビネ1/2の5種類で,5×7(大カビネ)や11×14は用意されていない。プロ用カラーネガフィルム(*3)だと,4×5,8×10,大名刺の3種類(PRO 160NS)。リバーサルフィルム(*4)はやや豊富で,4×5,5×7,8×10,11×14の4種類がある(PROVIA 100F,11×14は特注品扱い)。こういう面からも,4×5や8×10にくらべれば,5×7や11×14はポピュラーでないことがうかがえるのである。

さて,私の手もとにあるOKUHARA CAMERA製の組立暗箱には,4種類のバックアダプタが付属していた。4×5,カビネ,八切,四切1/2の4種類である。このうち,カビネと四切1/2のものに「OKUHARA CAMERA」のプレートがついていたので,この組立暗箱本来の使用サイズは,この2種類になるのだろう。ただし,組立暗箱の本体には「OKUHARA CAMERA」というプレートはついていない。だから「OKUHARA CAMERA」が製造したのは,カビネと四切1/2のアダプタだけかもしれないが,とりあえず本体も「OKUHARA CAMERA」が製造したものだと考えることにしている。
 カビネ(120mm×165mm)は,5×7(130mm×180mm)よりも少し小さい(5×7の大きさは,大カビネともよばれる)。だが,モノクロフィルムには5×7がなくカビネしかない。だから,カビネ≒5×7ということで,「ゴナナの日」にはOKUHARA CAMERA製の組立暗箱でカビネ判の写真を撮ることにしようと思う。

*1 http://fujifilm.jp/information/articlead_0029.html

*2 http://fujifilm.jp/personal/jan/monochrome/film.html

*3 http://fujifilm.jp/personal/jan/color/professional.html

*4 http://fujifilm.jp/personal/jan/reversal.html


← 前のページ もくじ 次のページ →