2009年12月30日(水) 天気：晴
2009年にお迎えしたカメラたち
実は毎年のように，「もうカメラやレンズを増やさないようにしよう」と思うのだったが，それでもいつのまにか例年のごとくいくつかのカメラやレンズ等を入手することになってしまった。１年の終わりに，それらを軽く振り返ってみよう。
1月，2月のうちは，カメラやレンズが増えることはなかったが，2月末にタムロンの10倍ズームレンズ「AF 28-300mm F3.8-6.3 LD Aspherical IF (185D)」を救出したあたり(2009年2月28日の日記を参照)から，またもや「ジャンク漁り」に目が向き始めたのである。さらに，「トプコン ユニ」(TOPCON UNI)を救出(2009年3月2日の日記を参照)して，これがはじめてのトプコンになった。
ジャンクカメラが気になると，大阪・梅田の「アマチュアショップ」マルシンカメラに立ち寄りたくなる(笑)。6月には，大正時代の乾板を使用するフォールディングカメラ，「エルネマン ヘーグ０」を救出(2009年6月14日の日記を参照)。
マルシンカメラでの「古いカメラ」の救出は続き，さらに「セミレオタックス」(Semi Leotax)を救出した(2009年7月4日の日記を参照)。「セミレオタックス」は，戦後の国産セミ判スプリングカメラの1つである。蛇腹をもったフォールディングカメラのうち，バネの力で自動的に開いて撮影態勢になるものが，とくにスプリングカメラと呼ばれている。セミ判スプリングカメラは，戦前のドイツ製セミイコンタからはじまった形式のカメラだが，それと似たようなカメラが，1960年ころにかけていろいろと登場している。
ドイツの「ウェルタ ペルレ」(Welta Perle)も，戦前のセミ判スプリングカメラの１つである。ボディに錆が目立ち，蛇腹は崩壊しているような，まさにジャンク品であったが，曲がりなりにも蛇腹を自作することができ，撮影可能な状態にすることができたものである(2009年6月29日の日記を参照)。さらにドイツ製の「セミネッター」(Zeiss Ikon Semi Nettar)も入手したが，これはレンズを清掃するだけで撮影が可能な状態のものであった(2009年7月29日の日記を参照)。スプリングカメラが少しだけ充実した夏になったわけである。
LOMO LC-Aが話題になって以後，「おもちゃカメラ」「トイカメラ」を愛好する人たちが着実に増えているらしい。3月にオーロラカメラで「フジペットEE」を見たことも影響しているのか，「トイカメラ」にも触手が伸びてしまう。
かつて「トイカメラ」用のフィルムといえば，ボルタフィルムが主流だったこともある。そんなボルタ判カメラ「ホビージュニアカメラ」(Hobby J)を入手してしまったのである。同梱されていたフィルムの使用期限から察するに，1980年ころの製品だと思われる。ボルタ判カメラとしては，かなり新しい時代のものであろう(2009年10月7日の日記を参照)。新しいといっても，30年前の製品。ボルタフィルムの供給もすでに終了しているようで(2009年10月13日の日記を参照)，実際に使うには使用済みのスプールに35mmフィルムを巻き直して，ボルタフィルムを自作するしかない(2009年10月15日の日記を参照)。
「トイカメラ」といえば，学研「大人の科学」が，またカメラを「ふろく」にしてくれた(2009年11月19日の日記を参照)。今度は，ピント調整も可能な，35mm判二眼レフカメラである。ピント調整が可能なしくみではあるが，実際に使ってみると，ピント合わせは容易ではないことがわかるだろう。
このほか，一眼レフカメラ「ミノルタSR-1」(minolta SR-1，2009年9月8日の日記を参照)や「ニコンF90XS」(Nikon F90XS，2009年11月30日の日記を参照)，中判カメラ用システムとして「マミヤRB67」(Mamiya RB67)用CdSファインダー(2009年11月20日の日記を参照)や「ブロニカETRS」(ZENZA BRONICA ETRS)用AEプリズムファインダーII(2009年12月14日の日記を参照)なども入手した。
さて，2009年もあと１日，残っている。とはいえもう，明日はほとんどのカメラ店は年末年始の休業になっていることだろう。今年さいごに入手したカメラは，なんだっただろうか。どうやら，マルシンカメラのジャンクコーナーから救出した「コニカ トマト」(Konica TOMATO)のようである。(2009年12月15日の日記を参照)。今年は，スプリングカメラが充実した年になったので，最後もスプリングカメラで締めたかったわけだが，どうもそんなに都合よく，カメラとの「よい出会い」は用意されていないようである。
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撮影日記