撮影日記


2009年11月22日(日) 天気:曇

新幹線でパソコンを使う

金曜日の夕方,東京発の新幹線は混んでいた。広島までの普通車指定席はまったく取れない状況。無理もない。3連休前の金曜日,東京発の夕方の新幹線の席が,当日の夕方に空いているはずなどないのだ。
 最終の「のぞみ」の自由席に並ぶべきかどうか,少しだけ迷って,せっかくだから友人と軽く飲むことにした(笑)。新大阪までの指定席なら,20時半ころまで待てば,空いている。大阪の家に着くのは,最終電車になってしまうのだが。

乗った車両は,N700系。新大阪と東京の間では,無線LAN接続サービスが提供されており,インターネットに接続することができる。車内で軽く書類を作成し,インターネットに接続して送信してしまうことが,いとも簡単にできてしまう。
 以前は,出張のときにはNTTドコモのPHSを使用して,インターネットに接続していたものだ。NTTドコモのPHSは,最大64kbpsで接続でき,通信料は1分10円。しかし1つの基地局がカバーするエリアが狭いため,新幹線で移動中は事実上使えない。接続できるのは,駅に停車する前後の数分間のみである。まあ,メールをチェックし,必要なデータを送信するだけなら,それだけの時間があれば十分である。無駄に通信を長時間おこなうこともないので,むしろ経済的だ(笑)。そんなころは,新横浜を出てから名古屋に着くまでが,1つの勝負だった。この1時間強の間に,可能な限りの書類を処理し,名古屋駅に停車中に送信してしまうのである。
 ところがいまは無線LAN接続のおかげで,新大阪に着くまでは,ずっとデータのやり取りが可能である。その気になれば,ウェブサイトの更新すら可能である。
 今回持参したパーソナルコンピュータは,いわゆる「ネットブック」とよばれるものとFOMAのデータ通信カード「L-02A」との組み合わせである。「ネットブック」には無線LANアダプタが内蔵されており,コンピュータを起動させればすぐに無線LAN接続サービスを利用することが可能である。

ところが残念なことに,新幹線車内で無線LANが利用できるのは,(N700系電車の)新大阪と東京の間だけ。新大阪から広島の間では,無線LANによるインターネット接続サービスは提供されていないのである。
 無線LANで接続できないのなら,「L-02A」を使ってFOMAで接続すればよい。ところが,新大阪から広島へ向かう山陽新幹線は,トンネルが非常に多いのである。FOMAはPHSと違って,高速で走行する新幹線の車内からでも接続は可能だが,さすがにトンネルのなかまでは通信ができないのである。結局,トンネルに入る心配のない,駅周辺以外では安心して接続できないことになる。PHSを使っていたときと同様に,岡山駅に停車している前後が,通信の最大のチャンスなのであった。


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