撮影日記


2009年07月25日(土) 天気:曇 夜になってから大雨

ビデオカメラでも部分日食を撮る

昨日の日記で紹介した,部分日食を撮影した写真だが,じつは撮影時刻を記録していない f(^^; 天気がいまひとつすっきりしなかったことを理由に,あまり真剣に取り組まなかったわけである。すまん。

今回の日食では,同時に家庭用ビデオカメラでの撮影もおこなった。こちらは,きちんと時刻も記録されているのだから,まあ,いいだろう。
 使用したビデオカメラは,ソニーのデジタルハンディカムTRV33K (DCR-TRV33K)という,およそ5年前の製品。つい先日,いただいたばかりのものである。最近,店頭でみかけるビデオカメラは「ハイビジョン対応」のものばかり。従来のNTSC規格の映像を撮るこのDCR-TRV33Kは,はっきり言って時代遅れの旧機種。しかしながらここ数年,私の手もとには,まともに動作するビデオカメラが存在していなかった(笑)。ひさしぶりに,きちんと使えるビデオカメラがやってきたのである。

SONY DCR-TRV33K

こんなタイミングでビデオカメラを入手してしまったので,当然のごとく,部分日食の撮影を試みることにしたわけである。ところで,ビデオカメラであれスチルカメラであれ,太陽を撮影するには減光が必要だ。ここでも,真っ黒に露光して現像,定着をおこなったネオパンSSが有効に活用できる。
 ただ,カメラの感度が高いようで,ネオパンSSを2枚重ねにすることで,ようやく十分な減光ができたようだ。

露光したネオパンSSの2枚重ねで減光をおこなう。

太陽が画面の左下に位置するように,カメラを固定する。レンズは当然ながらもっとも望遠側にしておく。こうしておくと,数分間で太陽が,画面の下から上へ欠けながら移動していくようすが写しこめる。

広島での欠けはじめは,09時41分26秒とのこと。(撮影時刻:09時41分26秒)
SONY DCR-TRV33K, Carl Zeiss Vario-Sonnar 3.7-37mm F1.8-2.0

今回の部分日食の全過程は,およそ2時間半ある。一方,ミニDVカセットの記録時間はそんなに長くない。今回使用したものは,60分テープである。だから,日食の全過程を記録するつもりはなく,「欠けはじめ」と「最大食分」の前後をいくつかにわけて撮ることにした。
 欠けはじめのころは,うすい雲に覆われていた太陽も,30分ほど経過すればきれいな姿を見せるようになった。

このころは,すっきり晴れた空になった。(撮影時刻:10時10分10秒)
SONY DCR-TRV33K, Carl Zeiss Vario-Sonnar 3.7-37mm F1.8-2.0

ところが,昨日の日記にも書いたように,最大食分が近づくにつれて,雲が厚くなってくる。

広島での最大食分は,10時59分42秒とのこと。(撮影時刻:10時59分42秒)
SONY DCR-TRV33K, Carl Zeiss Vario-Sonnar 3.7-37mm F1.8-2.0

DCR-TRV33Kには,ピントを無限遠に固定する機能があるので,このようなときの撮影には好都合だ。最初のうちはその機能を使わなかったので,雲の流れや明るさの変化などに反応して,オートフォーカスが動作してしまうこともあり,やや見苦しい場面もできてしまった。
 さて,撮影した動画を見なおしてみると,雲の流れがよくわかっておもしろい。雲があると,太陽そのものが「きれいに」は写らないわけだが,画面の変化はたいへんおもしろいものになる。高速再生すれば,さらにおもしろく見ることができるのだ。

SONY DCR-TRV33K, Carl Zeiss Vario-Sonnar 3.7-37mm F1.8-2.0

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