撮影日記


2009年06月29日(月) 天気:雨

やっぱり革で蛇腹を作ろう

ダイソーで売られていた「製本テープ」でつくった蛇腹は,見た目は悪くなさそうなものの,どうも耐久性に不安がある。やはり革を使ったほうが,とくに遮光性が確保できるのではないだろうか,と思うのだった。
 そこでこんどは,ウェルタ・ペルレ用に蛇腹をつくってみることにした。
 ペルレもコレレもセミ判カメラで,搭載されているレンズの焦点距離はどちらも7.5cmである。さらに,どちらもF4.5。廉価版である(笑)。
 ともあれ,必要な蛇腹の寸法も,おそらくどちらも同じようなものであろう。

前回(2009年6月28日の日記を参照)のつくり方の反省点は,2点ある。
 1点は,「折り目をつけてからだと,製本テープは貼りにくい」こと。もう1点は,「蛇腹の内側にアクリル絵の具は塗りにくい」ことである。
 つまり,これらの作業は,蛇腹として組み立てる前におこなうほうがよさそうである。

今回は,外側には革を貼って,遮光性の確保をめざす。そして,内側の角に製本テープを貼って,蛇腹の構造の補強をめざすことにする。製本テープを内側に貼るのだから,なおさら蛇腹を組み立てる前に貼るべきということになる。
 前回と同じ型紙を準備し,裏側に製本テープを貼る。そして,線に沿って,地道に折り目をつけていく。折り目をつけたら,仮に組み立ててみて,折り方が間違っていないことを確認する。そして,製本テープの上も含めて,黒いアクリル絵の具を塗り重ねていく。

革は,東急ハンズで端切れを買ってきた。
 ここは当然,黒い革を使いたいところであるが,手ごろな薄さのものは赤しかなかったのでしかたない。
 同じ蛇腹の型紙をもう1枚用意して,これにあわせて革を裁断する。

型紙の裏側に塗ったアクリル絵の具が乾いたら,ふたたび蛇腹を仮組み立てして,折り癖をつけておく。十分な折り癖がついたらまた型紙を伸ばし,ここへさきほど裁断した革を貼りつける。
 そして,折り癖を利用して蛇腹を組み立てていく。

このようにして完成した蛇腹を,ペルレに取りつけた。
 赤蛇腹仕様というのも,案外カッコイイものである。耐久性も,製本テープだけでつくったものよりは,はるかにマシなものに思われる。ただ,この革は,本来の蛇腹の素材にくらべると,きわめて厚い。ボディ内に折りたたむのには,それなりの力が必要になる。
 もう少し薄くて,色が黒の革を見つけたら,コレレの蛇腹もつくりなおすことにしよう。
 なんとか実用になる蛇腹をつくることができるなら,蛇腹の破れたようなジャンクカメラにも手を出しやすくなるというものだ。


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