撮影日記


2009年05月03日(日) 天気:はれ

ETCで福井へ行く

高速道路の「休日特別割引」制度がはじまって,1ヶ月が過ぎた。「休日特別割引」というのは,土曜日,日曜日および祝日に高速道路を利用すれば,通行料金が最大で50%割引でかつ上限が1000円になるという制度である(*1)。そしてちょうど,ゴールデンウィーク。高速道路は,例年以上に混雑が見られるようだ。
 とくに,連休前半は,都市部を出る向きの混雑が激しい。
 連休直前の一昨日深夜に広島を出発し,連休初日の昨日早朝に大阪に着いたのだが,まだ日の出のころだというのに西へ向かう山陽自動車道・中国自動車道の下り線は,かなり混雑しているようすが見てとれた。混雑する向きとは逆に進む私は,そのような混雑に巻き込まれることもなく,無事に大阪まで到達できたのであるが。なお,広島ICから中国池田ICまでの高速道路料金は1300円。大都市近郊区間は「上限1000円」の対象外なので1000円だけでは済まない(西宮北ICから中国池田ICの間が対象外になる)わけだが,広島ICと中国池田ICの間の通行料金は本来6700円である。最近までの深夜割引で5割引になっても3350円かかっていたのだから,「休日特別割引」の恩恵はとても大きいものである。

一夜明けて今日。
 連休も2日目となれば,都市部を出る向きの高速道路も,多少は混雑が緩和されるのではないか?という期待がもてる。せっかく高速道路が安く利用できるのだからと,ふと思い立って福井に行くことにした。目的地は,8年ぶりに訪れることになる,福井県立恐竜博物館である(2001年5月3日の日記も参照)。
 ガソリンを満タンにして出発。阪神高速池田線から名神高速道路豊中ICに入ったのは6時半ころ。しばらくするとラジオ体操の音楽が聞こえてきたから,間違いない。吹田SAの手前から,すでに渋滞である。渋滞と言っても,完全に停車してしまうほどではない。また,この渋滞そのものは,さほど長いものではないようである。10数分でこの渋滞は抜けたものの,通行量はかなり多い。また,京都の先の方まで,ところどころ短い渋滞が発生しているようだ。
 豊中ICから大津SAまで,およそ1時間かかった。
 ここでちょっと休憩。大津SAからは,琵琶湖を眺めることもでき,休憩にはちょうどよい。駐車場は混雑していたが,まだ駐車するスペースはあった。しかし私が駐車してほどなく,「満車」の立札を抱えた警備員さんが駐車場内の各所にその札を立てて回っているようすがうかがえた。SAの入口付近でも,入場制限をはじめていることだろう。
 地図を見ると,まだ琵琶湖の南西端に到達したばかり。これから琵琶湖の北東端を過ぎ,さらに先の福井北ICまで行かなければならない。8年前に訪れたときは平日で渋滞もなかったため,全行程4時間ほどで着いている。今日は,この先も同様に渋滞が続いていたら,何時間かかることになるだろうか。

渋滞については,心配するほどのこともなかった。
 大津SAを出た後は,彦根付近で短い渋滞があったものの,交通はおおむね順調に流れていた。名神高速道路から北陸道に入っても,状況はさほどかわらず。途中,賎が岳(しずがたけ)SAで休憩し,福井北ICを降りたのは10時をすぎたころ。ちなみに高速道路の通行料金は,2100円と表示されていた(豊中ICから大津ICの間が上限1000円の対象外)。通常の通行料金は5300円だから,まったくありがたい制度である。
 そして福井県立恐竜博物館には11時前に到着することができた。

以前に来たときと,展示内容に大きな変化があったかどうかは,正直に言ってよく覚えていない(^^; ただ,「充実した内容」に感じられたことにはかわりがない。各種の恐竜の骨格標本もさることながら,主要な岩石を観察できるようなコーナー(以前は,偏光顕微鏡で原石薄片を観察できるコーナーもあったはずだが,今日はその存在が確認できなかった)や,恐竜類と鳥類との関係を説明する展示など,きちんとつくりこまれている点には,おおいに好感がもてるものである。
 少し変わったこととしては,以前は「館内撮影禁止」(「撮影OKコーナー」を除く)だったのが,「フラッシュ使用禁止」(三脚も使用禁止)になっていたことがあげられる。フラッシュが発光しないようにしていれば,撮影してもよいということだな。

渋滞のため,往路に5時間かかったので,帰路も同じくらいはかかるだろうと考え,16時すぎには福井県立恐竜博物館を出ることにした。
 福井北ICから入った北陸道は,往路のときほど混雑していない。途中,敦賀付近のトンネルなどで少し流れの悪い箇所があったものの,渋滞と呼べるような状況には遭遇せず。南条SAは混雑しているようで入ることができず,往路と同様に賎が岳SAで休憩をとる。賎が岳といえば,古戦場として有名だ。織田信長,明智光秀亡きあとの主導権を争った羽柴(豊臣)秀吉勢と柴田勝家勢が戦った地とされ,そのときに功績をあげた秀吉側の武将には「賤が岳の七本槍」と呼ばれて後世まで名を残した人たちもいる。今日はもう遅いから無理だが,いずれその地も訪れてみたいものだ。
 名神高速道路に合流すると,京都から高槻,茨木にかけて渋滞が発生しているという情報が流れてくる。ちょうどほどよい時刻となったので大津SAで夕食を済ませて出発すれば,それらの渋滞はすでに解消していたようで,豊中ICまでスムースに走行できた。
 時刻は21時すぎ。このころになれば,阪神高速も順調。結果として,多少の渋滞はあったものの,さほど深刻な状況にはまきこまれなかったと言える。
 高速道路の通行料金は,阪神高速の分も含めれば,片道2800円。走行距離は往復540kmほど。ふたたび満タン給油すれば,給油量は44リットルあまり。1リットルあたり12km以上走行できたのは,上出来と言えるだろう。高速道路が混んでいて,全体として80km/h前後で軽く流すことになってしまったこのことが,燃費によい影響を与えてくれたのかもしれない。
 道路がほどよく混んでいることは,決して悪いことじゃない。ってことになるのかな。

*1 http://www.tokutoku-etc.jp/etc_full/09.html


← 前のページ もくじ 次のページ →