撮影日記


2009年02月25日(水) 天気:雨のち曇

めざすは日本征服

「経県」というサイトがある(*1)。日本全国の47都道府県について,それぞれ「住んだことがある」「訪問したことがある」などを点数化して集計し,その合計を「経県値」として楽しむサイトである。ところで「経県」という表記は,各都道府県に対する「経験」の意味であることは,疑う余地もないだろう。

47都道府県のうち,かなりの部分はこれまでに旅行や商用等で訪れたことがある。そして,長野県にだけは,私はまだ一歩も足を踏み入れたことがない。未踏の地である。そのほか,新潟県と秋田県は,列車で通過したことがあるだけ。青森県は,駅構内を走ったことがあるだけで,この4県については,ほとんど訪れたことがないのに等しい状況だ。
 ちなみに,青森県で駅構内を「走った」ことは2回ある。いずれも,青函連絡船と特急「白鳥」号を乗りかえるためだ。なぜ「歩いた」ではなく「走った」のかは,言うまでもない。「指定席」をとっていなかったからである(笑)。
 一昨年,仙台付近に2週間ほど滞在したことがある。宮城県を訪れたのははじめてのことであったが,あわせて,岩手県,山形県にもはじめて訪れることができた(さらに福島県も訪れたが,福島県はそれ以前にも訪問したことがある)。このとき,宮城県東北部の鬼首温泉まで足を伸ばしたことがあった(2006年6月18日の日記を参照)。鬼首温泉は,秋田県との県境に近い。あと少しクルマを走らせれば,秋田県を訪れることができたのである。今から考えると,少し惜しいことをした。

いや,その程度のことでは,秋田県を訪問したことがある,とは言い難いかもしれない。
 実は,群馬県については,その程度の訪問しかしたことがないのである。
 「足尾鉱毒事件」という言葉を聞いたことがあるだろう。「公害問題の原点」として紹介されることもあるようだ。足尾銅山の開発により,周辺および下流域の環境に大きな悪影響(銅イオンによる鉱毒や,山が荒れたことによる水害等)が生じた出来事である。その対策の1つとして,渡良瀬川下流域に,遊水地がつくられた。それが,渡良瀬遊水地である。
 渡良瀬遊水地のかなりの部分は栃木県に入るが,県境に近いところでもあり,埼玉県,群馬県,茨城県にもまたがっている。私が群馬県を訪れた(地面を歩いた)のは,この渡良瀬遊水地を訪れたときだけなのだ。

ということで,青森県,秋田県,新潟県,群馬県の4県については,できるだけ早期に,あらためてきちんと訪問をしておきたい。そうしたうえで,最後に未踏の地,長野県を訪問して,私の「日本征服」じゃなくって,「日本全県訪問」を達成しようと考えている。
 2009年2月13日の日記に書いたように,3月には東京へ出張する予定がある。用事を済ませた翌日は日曜日。この日を利用して,どこかをきちんと訪れてみたい。
 「きちんと訪問」というからには,宿泊しないまでも,なんらかの観光施設を訪れてみたいものだ。いや,せめて,駅構内やサービスエリアではないお店で,なにか買い物をしてみようと思う。コンビニエンスストアでお弁当を買うくらいでもいいから(笑)。

一方で,ケチな発想も脳裏をかすめる。
 ちょうど「青春18きっぷ」のシーズンだ。「青春18きっぷ」はよく知られているように,JRの普通列車に乗り放題のきっぷである。「青春18きっぷ」を利用すれば,交通費も少なくて済むというものだ。
 時刻表で調べてみると,どうやら前橋(群馬県)を朝一番の列車に乗れば,その日のうちに広島まで戻ることができるらしい。そんなスケジュールでは,「観光施設を訪問」は不可能かもしれないが,「宿泊する」ことや「買い物をする」ことくらいは実現できそうである。
 ちなみに,2008年3月の時刻表によれば,具体的には次のように乗り継げばよいことになる。

前橋→広島 (日曜日)
列車
前橋--:--06:10湘南新宿ライン快速 国府津行き
国府津09:4609:50普通 熱海行き
熱海10:2810:35普通 島田行き
興津11:3511:45普通 浜松行き
浜松13:1313:28普通 豊橋行き
豊橋14:0114:07快速 米原行き
米原16:1116:19新快速 播州赤穂行き
姫路18:4819:07普通 糸崎行き
糸崎21:5922:01普通 広島行き
広島23:35--:----------

なお,実際に乗車される際には,各自,あらためて列車の時刻等のご確認を願いたい。

さて,この乗り継ぎそのものには,じつはたいした工夫はない。工夫と言ってもよさそうなのは,上野経由ではなく湘南新宿ラインを利用するという点と,島田行き電車を途中の興津で降りて,興津始発の浜松行きに乗り換えることで,席を確保する可能性を高めているという点くらいであろうか。
 出張に出るまで,まだ時間はある。実行すべきかどうか,じっくりと考えてみたいものだ。また,JRの時刻改正の後のことになるので,2009年3月の時刻表を入手してから,計画をちゃんと見なおす必要もある。

*1 http://keiken.uub.jp/


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