撮影日記


2008年11月25日(火) 天気:晴

だから宮島は混んでいた

昨日は,天気予報が伝えていたとおり雨。世間的な3連休の3日目は,あいにくの雨となったのである。さすがに,宮島の混雑も,一昨日よりはマシだったことだろう。
 そう考えながら今朝も新聞を見ると,宮島を訪れた観光客数が過去最高を記録した,という見出しが飛びこんできた(中国新聞:*1)。
 記事には,廿日市市観光課の調べによる11月24日16時での速報値として,3140333人という値が紹介されている。観光客数が増加した理由として考えられるものとして,さまざまな考えが述べられているが,11月いっぱいで改装のために休館になる宮島水族館を多くの人が訪れていることも,1つの大きな要因としてあげられている。宮島水族館には1年くらい前にはじめて訪れたが,館内でペンギンのお散歩をさせるなど,なかなかおもしろいことをしてくれる施設であった。改装して,3年後に営業再開するとのことで,これもちょっとした楽しみである。
 ところで,「観光客数が過去最高」とのことだが,どうやって数えたのだろう?
 宮島は幸い?本土と橋やトンネルでつながっていない。だから,連絡船の利用者数がすなわち島を出入りした人の数になる。さて,そうやって島を出入りした人を,どうやって「観光客」と「それ以外」に分けているのだろうか?これを考えると眠たくなってしまうので適当に切り上げておくが,経年の変化も調べているようなので,なにか一定の数え方があるのは間違いない。

さて。一昨日の宮島訪問は,「紅葉」を楽しむのが目的だった。
 砂浜でのんびりしている鹿を撮った(2008年11月23日の日記を参照)後,紅葉谷公園へ向かう。お昼どきを過ぎたというのに,食事のできるお店は,どこも長蛇の列。訪問者がいかに多いか,おわかりいただけることと思う。
 紅葉谷公園へ至る道すがら,多くの人が写真を撮っている。このあたりは,とくに美しいと感じられる木が多い。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100VS

かなり大きな木に対して,至近距離からの撮影である。多くの紅い葉をつける枝は,カメラのフレームよりはるかに広く,空を覆っている。明るさも十分なので,手もち撮影でもなんとかなりそうだ。
 紅葉谷公園の木々も,美しく色づいている。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100VS

カメラを持ってきている人は,かなり多いようだ。あちらこちらで,一眼レフカメラをぶら下げている人を見かける。そして,カメラの背面を見つめている人が多い。ディジタル一眼レフカメラを使っている人が多い,ということだな。
 紅葉の写真ではRVPを好んで使用する人が多いように,コントラストや彩度を求めている人が多いことだろう(実際,私もE100VSを装填している)。そういう目的において,ディジタル一眼レフカメラは向いているように思う。また,高感度に設定してもフィルムの粒状性が気にならないことから,手ぶれ補正機構つきのズームレンズと組み合わせれば,手もち撮影でもそこそこの好結果が期待できそうだ(私は手ぶれ補正つきの交換レンズをもっておらず,使ったことはないわけだが)。
 しかし,宮島で使われていたすべての一眼レフカメラがディジタルだというわけではなさそうである。少なくとも,Nikon F2を使っている人と,OLYMPUS OM(機種は不明)を2台ぶらさげた人を見かけることができた。数年前までは,ディジタルカメラを使っていると話のネタになったであろうが,今ではディジタルカメラでない方が,話のネタになりそうだ。

大鳥居の見える海岸沿いの道で,写真屋さんが記念撮影をしている場所がある。以前,その場所で背の高い三脚に固定されていたカメラは,フジのGWシリーズのカメラに見えた(たぶん,GW690あたりであろうか)。一昨日,そこに固定されていたカメラは,ニコンとキヤノンのディジタル一眼レフカメラであった。
 ディジタルでない方が,話のネタになる時代である。業務で使われるカメラがディジタル化されているのは当然であり,アマチュアが趣味で使うカメラだからこそ,フィルムが使われているということなのだろう。

*1 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811250041.html


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