撮影日記


2008年11月18日(火) 天気:雨のち晴

初代マミヤプレスはコンパクトなカメラ

三角州の上に広がっている広島市の市街地。そこには多くの川が流れ,川沿いはさまざまな木が植えられた遊歩道になっている。11月も後半になり,これら木々もすっかり色づいて,身近な紅葉を楽しめるようになってきた。
 近くに川があるのなら,お昼休みなどを利用して,ちょっと散歩してみればよい。
 もちろん,カメラももっていこう。
 最近は,携帯電話機のディジタルカメラ機能も,けっこう役に立つ。いま,私が使っている携帯電話機の場合,撮像素子は500万画素で,中央1点だがAFも効く。また,手ぶれ補正機能も内蔵されているとのこと。少し前のコンパクトディジタルカメラくらいのはたらきは,十分にしてくれそうだ。とはいえ,AFの測距点が中央に1つあるだけで,また,その反応が遅いことは,使いにくいという意味で大きな問題点である。AFロックのような機能もなく,自由な構図がとりにくく,動く被写体の撮影が難しいことから,コンパクトディジタルカメラの完全な代用には,まだ至らない。

携帯電話機のディジタルカメラ機能で撮影。
枝の1つが中央の測距点にかかるような構図をとった。

ディジタルカメラが携帯電話機であることのメリットは,大きく3つあると私は考える。
 1つめは,それが携帯するのに適した大きさであること。そもそも携帯電話機なのだから,いつも携帯しやすい大きさで,かつ,使いやすいように考えられているのは当然のことである。
 2つめは,いつでも通話などに対応できるように,日常的に充電されていること。滅多に使わない機械だと,いざ使おうと思ったときに,バッテリー切れで使えなくなっているかもしれない。携帯電話機は,多くの人が習慣的に,バッテリーの残量を気にかけ,適宜充電していることと思う。
 3つめは,撮影した画像を,そのまま電子メールに添付するなど,ネットワークを利用して転送できることだ。ただ,パケット定額制を利用していない私は,この機能を使うことがない(笑)。

お昼休みなどを利用して散歩するときに持ち歩きたいカメラとしては,やはり持ち運びやすいものを選びたい。なによりも,大きすぎないこと。小さなバッグに収納できることが重要だ。
 ところで,筒賀神社の大イチョウを撮ったとき(2008年11月15日の日記を参照)のフィルムが,3コマほど残っている。これも早く使いきってしまいたい。小型のバッグにMamiya Universal Pressをつめこもうとしたが,本体とロールフィルムホルダが大きく,残念なことにうまく入らない。
 そんなとき,重大なことを思い出した。
 初代マミヤプレスなら,少しは小さいはずだ。

あとは,本体の上に露出計をつっこみ,手前にロールフィルムホルダを置けば,機材一式の準備完了である。今回は,お散歩のついでなので,手もち撮影が前提。広角レンズと標準レンズの2本を用意したいと考えたが,初代マミヤプレス用標準レンズMamiya-sekor 90mm F3.5は,後の標準レンズMamiya-sekor 100mm F3.5にくらべてたいへんコンパクトである。そのため,小さなバッグでも,レンズ2本をつめこむことができた。

Mamiya Press, Mamiya-sekor 50mm F6.3, E100VS

6×9判用超広角レンズであるMamiya-sekor 50mm F6.3は,評判のよいレンズである。今日のようにとんでもなく天気のよい日には,とんでもなく美しい像を,フィルム上に残してくれる。それでいて価格も安いこのレンズには,「プアマンズ・スーパーアンギュロン」の称号を贈ってあげたいものだ。


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