撮影日記


2008年08月24日(日) 天気:はれ

地デジのデータ放送

今月,広島国際アニメーションフェスティバルがあった。その上映作品を見に行った人も,少なくないと思う。
 今年,はじめてその上映を見にいったが,思ったよりもおもしろい。本来は,メインイベントである,公開審査のコンペティションを見るべきなのだろう。それは時間の都合等で見ることができず,そのかわりに,イランやロシアなどでつくられた子ども向けとされるアニメーション作品を見てきた。ふだん見られない国の作品は,ふだん目にすることがないような表現を使っているようで,これはこれでおもしろい。

今月は,広島国際アニメーションフェスティバルに関連するイベントが,あちらこちらでおこなわれているようだ。
 この週末にNHK広島放送局のハイビジョンシアターでおこなわれた「アニメーション上映会」も,その協賛イベントということになっている。上映される作品は「おじゃる丸」や「忍たま乱太郎」など,NHKのテレビでおなじみのものである。

NHKでおこなわれるイベントは,ちょっとした穴場だと,思う。
 昼間の上映開始時間の少し前に会場に着いたのだが,他にだれもいないのである。直前になって,ほかにも何組かの来場者があったが,それにしても空いている。ちなみに,そのときの他の来場者のうちの1組は,会場のスタッフとのやりとりなどから察するに,どうもNHKの関係者っぽかったのである。
 どうして,こんなに来場者が少ないのか?
 会場で配布されたアンケート用紙に,その秘密を見たような気がした。
 アンケートの項目に,「このイベントを何で知りましたか?」という内容の質問がある。その選択肢として,「NHKのホームページで」や「ラジオで」などがあったが,「NHKテレビで」という項目が用意されていなかった。NHKのテレビで放送されているアニメーション作品を上映するのに,NHKのテレビでは宣伝していないのである。
 おそらくは,選択肢「データ放送で」というのがポイントだろう。
 きっと,地デジのデータ放送で宣伝するときの効果を知りたいのであろう。

・・・というのは,考えすぎだろうか?(笑)

ちなみに,私がこのアニメーション上映会のことを知ったのは,地デジのデータ放送である。その点は,正直にアンケートに記載しておいた。

よく知られているように,現在の地上波(人工衛星による放送ではない電波による放送をさすと考えればいいだろう)のアナログテレビ放送は,2011年7月24日で終了することになっている。そのあとは,すでに開始されている地デジ,すなわち地上波によるディジタルテレビ放送に置き換えられることになっている。
 現在,アナログ放送でカバーできていたエリアのかなりの部分を,ディジタル放送でもカバーできるようになっているそうだが,まだ完全ではない。あと3年ほどの間に,そのあたりの整備はすすめられていくそうである。
 しかし。あと3年の間に,受信者はディジタル放送を受信するためのテレビ等を購入しなければならない。
 このことは,2000年ころにはすでに知られていたことであろう。そのとき私が考えたことは,「できるだけギリギリまで,使用中のテレビを使い続けること」である。いずれ故障すれば買い替えなければならないのだから,地デジに移行するちょうどよいタイミングで買い替えを余儀なくされるのが好都合だ。
 そしたらまあ,ちょうど先月,買い換えざるを得ない状況になったわけである。

画像は携帯電話機のディジタルカメラ機能による

ところでこれは,「しゃもべえ」という。NHK広島放送局開局80周年記念のキャラクタだそうだ。しかし,テレビに出たことは,ほとんどないとのこと。
 件のアンケート用紙には,「このキャラクタを知っていますか?」「この名前を知っていますか?」という質問項目もあった。
 私は,5月にNHK広島放送局を訪れた際に,たまたまそのポスターかなにかで見かけて覚えていたから,どちらも「知っていた」と回答したのだが,この日記を読んでいる方はいかがだろうか?
 とりあえず,広島に住んでいない方は,知らなくてもしかたないとは思う。


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