撮影日記


2008年06月16日(月) 天気:曇だんだん晴

往復割引の有効期間をのばす

JR線を,営業キロで601km以上利用するとき,往復乗車券を購入すると「往復割引」で運賃が1割引になるという制度がある。広島から「のぼり」方面だと,豊橋で600.6kmだ。運賃計算の制度上,「1km未満の端数は1kmに切り上げ」ることになっているので,広島から豊橋までの乗車券を買うときは,往復割引が適用されることになる。
 このような割引制度には,もちろんなんらかの制約がある。まず,往路と復路のルートが同じであること。そして,復路も含めての有効期間が設定されていることがある。ちなみに有効期間は,片道の乗車券の2倍の期間である。片道601kmから800kmまでの乗車券の有効期間は5日間なので,広島から豊橋までの往復乗車券の有効期間は10日間となる。出発してから10日目までに帰路につくなら,往復乗車券が「おトク」ということになる。
 ところで,往復割引の規準が,キリのよい500kmではなく600kmに設定されている理由として,こんな話を聞いたことがある。それは,東京から神戸までの営業キロが589.5kmであり,利用者の多そうなこの区間が往復割引の対象にならないようにするためだ,というものである。なるほど,おもしろい説だが,もしかすると都市伝説みたいなものかもしれない。

今日から,埼玉,東京,千葉などに,2週間ほど出かけることになった。広島から東京までのJR線の営業キロは894.2kmである。当然,往復乗車券を購入すれば,往復割引が適用されることになる。片道の運賃は11340円,有効期間は6日間だ。往復乗車券を購入すれば,片道の運賃が10210円,有効期間は12日間となる。6月16日出発で,有効期間が12日間であれば,6月27日までに帰路につけばよいことになる。しかし,今回,帰路につくのは6月28日あるいは29日になる予定である。有効期間がわずか1日たりないため,往復乗車券が購入できないのだ。これによって,往復で2240円の「おトク」を逸することになるのである。
 そこで,乗車券を,銚子まで購入することにした。この3月,10数年ぶりに銚子に行ったのだが(2008年3月22日の日記を参照),そのときには犬吠埼の灯台にあがれなかったので(2008年3月23日の日記を参照),ぜひ再訪したいのである。
 東京から銚子までの営業キロは,総武本線経由で120.5km,佐倉から成田線を経由する経路で133.9kmである。広島から東京までの営業キロ894.2kmに加えると,1000kmを越えることになる。どちらの経路を選んでも,1001〜1040kmの運賃で12290円,有効期間は7日間となる。往復乗車券だと,片道の運賃が11060円,有効期間は14日間となる。つまり有効期間を2日間,伸ばすことができるのである。そして,往復割引が適用されない場合の広島から東京までの運賃よりも,片道280円安くなる。もし時間がとれずに銚子に行けなかったとしても,往復で560円の「おトク」になるのだ。

広島−銚子の往復乗車券は22120円である(片道の運賃は12290円)。有効期間は,14日間ある。

画像は,携帯電話機のディジタルカメラ機能による。


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