撮影日記


2008年05月09日(金) 天気:曇のち雨

こんどはバスに乗ってみよう

広島と大阪の間を移動するときには,新幹線を利用することが多い。たしかに,新幹線は便利で楽だ。まず,自分で運転する必要がないことから,クルマで移動するよりも便利で楽である。途中での乗り換えが必要ないことから,在来線の普通電車を乗り継いで移動するよりも便利で楽である。速いことは,ほかのどのような手段よりも便利で,そして,楽である。ただし,運賃・料金等は,少々高い。その高さは,便利さを享受したり,時間を節約できたりすることに対しての,代償であると言えよう。
 ただ,いつもいつも,新幹線では飽きてしまう(笑)。だから,時間や体力等に余裕のあるときは,他の手段を選びたい。そこで3月には,在来線の普通電車を乗り継いで,大阪へ行ったのである(2008年3月2日および2008年3月3日の日記を参照)。

明後日の日曜日に,大阪で用事がある。明日の土曜日にはとくに用事はないので,今回も移動のための時間は十分にある。3月のときと同様に明日,在来線の普通電車を乗り継いで行こうかと考えて,電車の時刻を確認してみた。3月のときの行程では,「福山駅で,先発の岡山行き快速電車に乗り換える。そして,伯備線から直通してくる相生行き電車に倉敷で乗り換える」のが,座席を確保するためのポイントであった(2008年3月3日の日記を参照)。しかし,3月15日のダイヤ改正によって,件の相生行き電車が岡山駅始発に変更になっていた。これでは,岡山駅からの座席を確保できる可能性が低くなってしまう。
 少し,気分を変えて。夕方に広島を出発するとどうなるか確認してみたところ,横川を18:11に発車する電車に乗れば,今日中に大阪に着けることがわかった。ただし,乗り継ぎ等に工夫の余地もなく,そういう意味ではおもしろみにかける行程である。されど,夕方の通勤帰りの乗客ような顔をしてそのまま大阪まで行ってしまうのも,気分的には新鮮かもしれない(笑)。

いや,待てよ。高速バスはどうだろう?

大阪と広島の間には,夜行便だけでなく昼間にも高速バスが運行されている。この路線には,数年前に広島から大阪へ1回,その翌年あたりに大阪から広島へ1回,それぞれ乗ったことがある。2階建てバスで,どちらも2階に上がったところの1人掛けの席にあたったこともあり,展望もよくて圧迫感もなく,意外と快適だったという記憶がある。そのルートのほとんどが高速道路であり,途中,2回ほど休憩もあるので,疲れもさほど感じない。しかし,週末などは利用者が多いようで,かつて乗車した2回とも,「席はあと1つ」という状況だった。
 最近は,高速バスの空席情報もインターネットで確認できるのがありがたい。広島バスセンターを18:05に発車する大阪行き「山陽道昼特急広島10号」は大阪駅(桜橋口)到着が22:59の予定である。到着時刻は遅いものの週末の便だから混雑しているかと思ったのだが,チェックしてみると予想外に座席が残っている。夜行便や明日(土曜日)の午前中の便などは満席のようなので,週末ではあっても,夜遅くに着くような便は比較的敬遠されているのかもしれない。

このバスの名前は「山陽道昼特急広島号」というものの,広島ICから山陽道に入り小谷SAあたりを通過するころには,周囲は暗くなっているわけである。このままずっと夜の道を走るのだから,「昼特急」ではなく「夜特急」と呼び名を変えていただきたいところだ(笑)。
 さて,今回の席は1階である。しかも,1階の最前列だ。通常のバスであれば,最前列は前方の展望がよいのだが,このバスの場合,1階最前列の正面は壁である。しかも,2人掛けの席。バスが空いており,隣にほかの人が着席することがなかったのは幸いであったが,かなり圧迫感があり,少々がっかりである。
 さらに,がっかりしたこととして。
 乗っていて,全然,気分が変わった気がしないのである。そうだ,山陽道は,つい1週間前に,自分で運転して往復してきたばかりの道である。気分を変えたいなら,むしろ新幹線を利用するべきだったのだ(笑)。

 
「山陽道昼特急」とは名ばかりの「夜特急」である(笑)。

※画像はすべて,携帯電話機のディジタルカメラ機能による。


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