撮影日記


2008年04月03日(木) 天気:はれ

楠木の大雁木にて
サクラを撮る(2)

どうやら,広島に「満開宣言」が出たらしい。週末にかけて引き続き,広島市内中心部付近のサクラを撮っておこうと思う。
 ということで,今朝も「楠木の大雁木」に立ち寄った。今日は,昨日と少し気分を変えて,Mamiya Universal Pressを持ち出すことにした。用意したレンズは,Mamiya-sekor 127mm F4.7とMamiya-sekor 75mm F5.6の2本である。三脚は,スリック・マスター3段。10数年前に,写真をきちんと撮ってみようと思いはじめたころの組み合わせである。別に,初心に戻ろうとか,そんなことを意識したわけではない。なんとなく,こうなっただけである。
 Mamiya-sekor 127mm F4.7は,Mamiya Universal Pressの標準レンズという位置づけのレンズである。Mamiya Universal Pressの特徴は,後部アオリ機構がないかわりに,ポラロイドバックなど多様なフィルムバックに対応していることである。Mamiya-sekor 127mm F4.7は,6×9判よりも少し広い,ポラロイドフィルムの画面をカバーするイメージサークルをもつレンズということで,Mamiya Universal Pressの標準レンズという位置づけになっている。個人的には,ライカ判の43mmレンズに相当する写角がなんとなく扱いやすく感じているので,ふだんはMamiya-sekor 100mm F3.5を持ち出すことが多くなる。そのため,Mamiya-serko 127mm F4.7の出番は少ないのだが,なぜかサクラの季節にはこの127mmレンズを持ち出したい気分になる。理由は,よくわからないのだが。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 127mm F4.7, E100VS

さて,今日はZENZA BRONICA ETRSの試運転もおこなってみることにする。シャッターはあいかわらず不安定で,設定したよりも長い露光になることがあり得るため,多少の露出オーバーならなんとか対応できそうなネガカラーフィルムで撮影してみることにした。カメラのキタムラに買いに行ったら,120のネガカラーはフジの製品しかない。店頭にはPRO400とREALAがあったが,天気もよさそうだったので,感度400のPRO400は避けて,感度100のREALAを選ぶことにした。大きな声では言えないが,REALAはこれまで,あまり使ったことがない(笑)。
 さて,セミ判一眼レフは,実に使いやすい。35mm判一眼レフカメラにくらべて,さほど大きいわけでもなく,むしろ直方体に近いボディは小型のバッグにも収まりがよい。35mm判一眼レフカメラよりも,当然ながらファインダーが広くて,とても見やすい。ただし,今はまだウエストレベルファインダーしかもっていない。プリズムファインダーを使うと,また,印象がかわるかもしれない。
 マミヤプレスとくらべても,ピント合わせをするたびにシャッターを開放にしたり閉じたりする必要もなければ,ピントグラスとフィルムホルダをつけかえる必要もない。テンポよく,快調に撮影していくことができる。

ZENZA BRONICA ETRS, ZENZANON E 75mm F2.8, REALA
ZENZA BRONICA ETRS, ZENZANON E 75mm F2.8, REALA
ZENZA BRONICA ETRS, ZENZANON E 75mm F2.8, REALA

しかし。縦位置の構図をつくろうとすると,どうしてもマヌケな感じになってしまうのである(笑)。二眼レフカメラで十分に経験した「縦位置も横位置も関係ない6×6判」の偉大さが痛感される。しまった,ハッセルブラッドがほしくなるじゃないか。いや,ニッコール様の使えるゼンブ・ボロニカ,もとい,ゼンザ・ブロニカS/EC系がほしくなるじゃないか。いやいや,むしろレボルビングバックになっている,Mamiya RB67にあこがれてしまいそうだ。

プリズムファインダーがあれば,当面は解決できるかもしれない。
 ともあれ,シャッター速度の不安がなければ,ZENZA BRONICA ETRSはこれからももっと積極的に使っていきたいものだ。いや,あまりこれを使っていくと,ほんとうにMamiya RB67がほしくなってしまうかもしれないから,やはりほどほどにしておこうか(笑)。


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