撮影日記 |
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2008年03月09日(日) 天気:曇のち雨 深夜に激しい雷雨新しい数学「新書マップ」(*1)というサービスはおもしろい。「連想検索」という技術により,指定したキーワードそのものが含まれていなくても,関連する書籍をピックアップしてくれるというものだ。インタフェース面も動きが楽しいものであるし,検索結果として書籍の背が書棚に並んでいるように表示されるところも,眺めていて楽しい。 最近,「新しい数学」という言葉があることを知った。現在の算数・数学教育に影響を与えている考え方らしい。同時に,そういうタイトルの本が1960年代に発行されているということも耳にした。数学を専門とする友人に尋ねてみたところ,「新しい数学」は,岩波新書から発行されている矢野健太郎氏の著書のことだろう,と言う。残念ながら,絶版になっているらしい。古本屋さんで探してみるしかない。「古書」店で「新書」を探す,少し変な感じがするかもしれないが,「新書」とは「新品の書籍」という意味ではないので,気にしてはいけない。 そうなると,アカデミイ書店に行くしかない。 アカデミイ書店金座街店の売り場は,1階と2階に分かれている。その階段の壁面に,多数の新書が並べられている。そこに並べられた岩波新書のタイトルを1冊ずつ眺めてみるが,残念なことに「新しい数学」は見つからない。そこでふと思いついた。階段の壁面に並べられた新書は,おもに社会科学や古典に関するものである。「新しい数学」は,理科学系の書籍として別の場所にあるのかもしれない。そうだ,2階のもっとも奥,教育系の書籍のさらに奥に,理科学系の書籍のコーナーがあった。その最下段には,講談社ブルーバックスという理科学系の新書があったはずだから,岩波新書でも理科学系の内容のものは,きっとそちらにあるのかもしれない。 さて,ブルーバックスの隣にあった岩波新書のなかに,無事に「新しい数学」を見つけることができた。こうもあっさり見つかるとは,「新しい数学」は,「統計でウソをつく法」に匹敵するくらい,よく売れた本だったということかもしれない。よく売れたことを物語るかのように,価格は200円。奥付を見ると,1966年2月21日の第1冊から増刷が重ねられ,この第14刷は1974年8月10日発行になっていた。8年間で14刷もの増刷が重ねられたことは,理科学系の啓蒙書としては「とてもよく売れた」ものと言えるのではないだろうか。「絶版本」ということで高めの価格がつけられているのではないか,という危惧もあったので,少し安心したものである。 さて,アカデミイ書店金座街店の2階で,理科学系の書籍のコーナーに至る途中,足元の方に「古書」のコーナーがある。いや,アカデミイ書店は古書店なのだから「古書」があるのは当然だが,ここでは明治期あるいはそれ以前の和装本を指すものとして「古書」と書いた。ちなみにその隣は,カープ関係の書籍が集められている。その上段は宗教関係の書籍が集められている。その裏側は,広島関係の書籍が集められている・・・・・・キリがないし,このお店の宣伝をする必要もないので,やめておこう。 「大阪市営交通90年のあゆみ」という。ページをめくってみると,昔のようすを知ることのできる写真が多数掲載されている。うむ,買っても内容を理解できないかもしれない「幼学便覧」よりも,「大阪市営交通90年のあゆみ」の方が役に立つかもしれないじゃないか! *1 http://shinshomap.info/ |
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