撮影日記


2008年03月08日(土) 天気:晴

みたび
上八木駅と七軒茶屋駅を見物する

今朝も,可部行き電車は空いていた。先週に引き続き,七軒茶屋駅と上八木駅で朝の,通勤通学時間帯の4両編成の電車がはみ出すようすを見るのが目的である。先に,2008年3月1日の日記を読んでおいていただけると,このあとの説明がくどくならずに済むのでありがたいのだが,あまりそのあたりの説明を端折りすぎると,私が「鉄」のように誤解を受けるので,最低限の説明はしておこうと思う。
 JR可部線の電車は,朝夕のいわゆる通勤通学時間帯には,4両編成の電車が運転されることがある。そのため,大半の駅は,4両編成の電車に対応できる長さのホームをもっているが,七軒茶屋駅と上八木駅については,ホームの長さが3両分しかない。そのため現在,4両編成の電車は,これら2つの駅が含まれる,緑井駅と可部駅との間では,もっとも横川側の1両のドアを閉め切った状態で運転している。利用者にとっては不便であるが右の図のように,緑井,七軒茶屋,梅林,上八木,中島,・・・・と,4両編成に対応する駅と3両編成しか入れない駅が交互にある。これは十分に,ヒューマンエラー発生の要因となりえる。ドアの開閉にともなう事故を未然に防ぐには,ドアの開閉をしないこと,すなわちヒューマンエラーの発生要因を除去すればいいのだから,ヒューマンエラー対策としては妥当なものだろう。もっともそのままでは利用者に不便を強いることが続いてしまう。ホームを延長することで,ヒューマンエラー発生要因を根本から除去しようとしているわけだ。

今日も,まずは七軒茶屋駅で電車を降りた。このあと,梅林で折り返す電車が2本あるので,撮影機会は多くある。
 先週までの結果から,ホーム上から撮るのが素直であろうと判断した。まずは,ホームの横川よりの位置で,はみ出す車両の近くから広角レンズで撮る。その後,ホームの可部側に移動して,望遠レンズで撮る。今日は朝からいい天気である。可部よりの方から見ると,電車の正面から光があたって,実に気持ちよい。当初の目的には反するが,この気持ちよい朝も撮っておくことにしよう。

Nikon F3, AF NIKKOR 20mm F2.8S, EB

七軒茶屋駅は,ホームの前後を踏切で挟まれており,その踏切につづく道路の関係から,踏み切りを移設することができない。そのため,ホームを延長するために,駅全体が移設されることになる。七軒茶屋駅が移設される場所の東側には高層住宅があり,朝のうちは完全に日陰になってしまう。このように朝の光を全身に浴びるような構図は,撮れなくなるかもしれない。

七軒茶屋駅から,2本目の梅林行き電車に乗った。車内はほぼガラ空きである。2人掛け転換シートがずらりと並ぶ車内にいると,このままのんびりと遠くへ出かけたい気分になるが,この電車は次の梅林までである。
 梅林駅のホームは,4両編成の電車に必要な長さがある。しかし,先述の事情から,やはりもっとも横川側の1両のドアは開かない。ホーム上には,ドアが開かない旨の案内がペイントされている。これも,七軒茶屋駅と上八木駅のホーム延長工事が完成し,その1両のドアを閉め切りにすることがなくなる日には消されることだろう。

次の電車でさらに1駅,上八木駅に行ってみると,ホームの延長部分はかなりできあがっているようである。こんどの土曜日,2008年3月15日は,広島地区のダイヤ改正が予定されているそうだ。その機会にあわせて,新しいホームの運用がはじまるのだろうか。そうであれば,「短いホーム」を見るのは,これが最後かもしれない。
 今後,2008年2月16日の日記に書いたように,高いところを通る国道54号線から太田川を渡る電車を撮るために,近々またまた上八木駅を訪れることになるだろう・・・。


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