撮影日記


2008年01月01日(火) 天気:はれ

F3様は,
やっぱりカッコイイじゃないか!

謹賀新年

今年も「撮影日記」をご愛読くださいますよう,よろしくお願い申しあげます。

最近,世間で「カメラ」というと,それは「ディジタルカメラ」をさしている場合が多くなっているのではないだろうか。そして,携帯電話機のディジタルカメラ機能で記録したディジタルデータを「写真」とよんでいるケースも,実に多い。そういう風潮にうんざりしている人は,少なからずいるはずだ。

「ディジタルカメラ」というものがあらわれたころ,その撮像素子の画素数は30万画素くらいであり,それによって得られるディジタルデータは「画質」を語ることができるような代物ではなかった。しかし,いわゆる「メガピクセル」機があらわれたころから,小さなサイズで画質を追求しないような用途に限定すれば十分に実用的な画像が得られるようになっている。それは,単に記録画素数が増えたことではなく,それに応じて,ディジタルカメラのレンズやピント調整などの機構がきちんとつくりこまれてきたことの影響が大きいものと思われる。
 やがて,ウェブページや廉価な印刷物のほかに,画質よりも速報性を重視する報道のような場面で,ディジタルカメラは活躍の場を広げていく。印刷物の制作現場がディジタル化していくなかで,画像がディジタルデータとして直接得られることが,その流れに合致したのである。
 そして,報道の現場では,ディジタルカメラが主流になっていったのである。

数日前に映画のきっぷをいただいた。梅田ピカデリーという映画館で使えるきっぷである。梅田ピカデリーには1〜4まであり,そのうち「アイ・アム・レジェンド」か「ミッドナイトイーグル」のどちらかを見ようと考えた。昨日,午後からでかけてみたところ,タイミングが悪く,いずれも上映がはじまったところであった。買い物などの用事を済ませてから見ることにしたが,あまり遅くなるのも都合が悪い。次の上映開始は,「ミッドナイトイーグル」が「アイ・アム・レジェンド」よりも先なので,「ミッドナイトイーグル」を見ることにした。
 さて。
 映画の内容について,ここで詳しく語るような野暮なことはしないので,ご安心を。ただ1つ言いたいのは,ジャーナリストである主人公が,戦場であるいは,雪山で使っていたカメラが,とてもカッコイイのである。
 そのカメラは,ニコンF3様である。
 正確にいえば,モータードライブ付きのF3P様である。巨大な映画のポスター等のなかでも,実に絵になる存在なのである。

時代設定は現代のようだが,そうであれば報道関係者はディジタルカメラを使っていてもおかしくない。しかし,彼はF3P様と行動を伴にしているのである。F4様でもなくF5様でもなく,F6様でもない。
 やはり,ニコンF3は,とてもカッコよいカメラなのである。ライカもローライもしのぐ,カメラとしてもっともカッコイイものなのだ。そういう事実を,「ミッドナイトイーグル」は強烈にアピールしているのである。

いやあ,1年の締めくくりに,実にいい映画を見せてもらったものだ。


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