撮影日記


2007年10月26日(金) 天気:あめ

なごり500系よりもジャンク館へ行こう

この夏,東海道・山陽新幹線に,新型車両「N700系」が登場した。それまで500系で運転されていた列車を,順次,置き換えていく予定らしい。ごく近い将来,新大阪より東で500系が見られなくなる可能性はきわめて高い状態なのである。
 だから,今回の東京出張には「500系」の「のぞみ2号」を選んだ。きっぷを見ると,E席である。昼間に東海道新幹線のE席に乗れば,富士山がよく見える。しかし天気はあいにくの雨。広島を出るときにはすでに,かなり激しい雨である。途中,ところにより降ったりやんだりしていたが,結局,富士山の美しい姿を拝むことはできず。東京についても雨が激しく降っており,東京で見る500系はこれが最後ねとなどと,寂しそうにつぶやく気にもなれなかったわけで,そのまますなおに中野へ向かうことにしたのである。目的地は言うまでもなく「フジヤカメラ」,とくにジャンク館である。とくに目的はないのだが,今日の仕事の目的地は代々木なので,ほんの少しの時間の余裕があれば「フジヤカメラ」に寄ることは十分に可能なのだ。
 「フジヤカメラ」に着いたときにも,雨は激しく降っていた。店頭のかごのなかに,コンパクトカメラのジャンク品が多数あったものの,雨のためにじっくりと品定めをする気にもならず,そそくさと店内へ入ることにした。一眼レフカメラや交換レンズなど多数並んでたいへん充実していたが,とくにそそられるものは見出せず。唯一,ライカ「ミニルックス」が気になったが,どういう状態かわからないジャンク扱いのアイテムに7000円以上の代金を支払うのは,さすがに抵抗が大きい。機械式のカメラではなく,電池も入っていないようなので,まったく見当がつかない状態だったのだから。
 カメラもレンズも,数はたいへん多いのに,そこにはよい出会いは待ってくれていなかった。実は,大事なものは,その横のこまごまとしたパーツの入ったかごのなかに隠れていたのである。

京セラ「230AF」用のペンタフラッシュである。
 あくまでも315円のジャンク扱いなので,まったく動作しない状態なのかもしれない。しかし,京セラ「230AF」や「210AF」にとってのペンタフラッシュは,外見上の最大の特徴である。動作しなくても,ついているだけで意味があるというものだ。なによりもこれがない状態だと,レンズの指標が中心からずれた位置にあることの正当な理由をアピールできない(2007年9月19日の日記を参照)。
 さて,このペンタフラッシュは動作するかどうか・・・帰宅してから動作確認をするのが楽しみである。
 なお,この日の「フジヤカメラ」ジャンク館には,タムロンアダプトール2マウントの新品在庫品らしきものがたくさん並べられていた。そこに見られたものは,フジカAX用,プラクチカバヨネット用,ミノルタMD用である。今日は,まだボディを入手していないのだが,いつかは入手したいと考えているフジカAX用のマウントをいちおう買っておくことにした。ただ,もしも京セラ「230AF」用ペンタフラッシュを買う,という「ついで」がなかったら,わざわざこのマウントだけを買うことはなかっただろうとは思う。


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