撮影日記


2007年08月15日(水) 天気:晴

メガネといえばリムレスフレームだろ

2007年07月21日の日記にも書いたように,長年愛用してきたメガネフレームが折れてしまったので,とりあえず安物のメガネを購入した。しかし,安物は,やはり安物である。見るからに,安物である。それで実用上問題ないといえば問題ないし,ある程度,消耗品と割り切ってしまえば,それで十分であるともいえる。とはいえ,あまり安っぽくないメガネもつくっておきたく,以前からお世話になっている大阪のメガネ店を訪れた。
 そこでのお話によると,そのような安価なメガネの卸値は売価よりもはるかに安いものだとか。それで,暴利をむさぼっているように見えるかもしれないが,単価が小さいこともあり,それくらいのマージンをとらないと,お店はやっていけないという。実際に「消耗品」として,メガネを次から次へ買い替えていく人がたくさんいるとは思えないから,実際にそういう面はあるのだろう。一方,5000円や10000円くらいのメガネは,どこのお店の商品であっても「いかにも安物」であるとして,それに満足できない人も少なくないという。そこで,たとえば少し単価の高い18000円や20000円均一をうたっているチェーン店もあるようだ。
 結局は,「だから,うちには安売り店のような安いメガネは置いてないよ」と言いたいのかもしれない。もちろんそれは,承知の上でそのお店を訪れたのだ。そういう価格最優先のメガネがほしいなら,すなおにそういうメガネを扱っている安売り店に行けばよいのだから。

さて私は,リムレスフレームあるいは,フレームのごく細い,軽いメガネがほしかったのである。そして,そういうフレームがちょうど安売り店になかったのである。また,以前,そこのお店で購入したRodenstockの細いフレームが気に入っていたので,こんどもRodenstockのフレームを選ぼうと考えていた。そこで,さっそく,Rodenstockのフレームで,あまり高価ではないもの(笑)を出していただいた。
 そこでのお話によると,最近はRodenstockのフレームを,あまりおすすめしたくなくなってきたらしい。Rodenstockの日本法人が設立されてからは,安っぽい商品も提供されるようになったとか,とりあえずそう考えているようだ。とはいえ,そのお店にあったRodenstockのフレームでも,少し高価なものは実に品がいい。見るからに,品がいい。ただ,やや高年齢の方に向けられたもののように見えるし,想定していた以上の価格だったため,それらは選ばなかった。
 また,Nikonなどの日本のブランドも,最近はあまりやる気がないように見えるという。

次にすすめられたフレームは,「Flair(フレアー)」というブランドのものであった。リムレスフレームのメガネの先駆的なメーカーらしい。特徴として,ネジを使わず,糸だけで各部が止められているという。そして,その点が「特許」になっているとのことだ。こういう「こだわり」の機構がある製品には,たいへん魅力を感じる。

また,すすめられたフレームのデザインにも魅力を感じた。さらに価格が想定の範囲内であったことも,もちろん重要な条件であった。
 ところで,最近は,メガネフレームにも原産地表示がされるようになりつつあり,中国製のものは,原産地表示をしない傾向があるらしい。ただ,そのお店にあるものは,原産地表示がないものであっても,たとえば鯖江とかのしっかりした工場でつくられたものであるから安心しろ,と仰せであった。
 ところが,このFlairのフレームには,原産地表示がなされていた。そしてそれが,そのフレームを選ぶ「ダメ押し」の要因となった。そこには,「Made in Germany」という表示がなされていたのである(笑)。

どうやら私は,「Made in Germany」という文字列にお金を惜しまない人間に,いつのまにかなり下がってしまっていたようだ(笑)。


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