撮影日記


2007年06月24日(日) 天気:雨

CENTURIA100はMade in USAだった

昨日の日記の続き。
 ゴゴー商会を訪れようと,カメラのキタムラ天神店を出ると,雨が急に激しくなってきた。慌てて,カメラのキタムラ天神店の隣にある,カメラのキタムラ天神プリント館に飛びこんだのであった。その店頭のワゴンには,各種のレンズ付きフィルムがぶらさがっており,価格は「248円〜」と書かれていた。248円のレンズ付きフィルムは,どれを指すのだろうか?見てみると,DNP「TORIKKIRI」の24枚撮りである。

DNPとは,大日本印刷である。この3月に,大日本印刷の子会社であるDNPフォトマーケティングは,コニカのカラー印画紙工場を譲り受けて,カラー印画紙の製造販売を開始するという発表をおこなった。そして,4月には,カラーネガフィルムの発売を発表した(2007年4月18日の日記を参照)。そのフィルムの名称は「CENTURIA」,すなわち,かつてのコニカのカラーネガフィルムと同じ名称である。また,印画紙についてはコニカの工場を引き継いだという発表があったわけなので,このフィルムも,コニカのフィルム工場を引き継いで生産されるものだろう,と思っていた。
 ところが,「CENTURIA」フィルムに先立って発売されたレンズ付きフィルム「TORIKKIRI」は,本体がMade in Chinaで,フィルムはMade in USAであった。本体がMade in Chinaなのはともかく,フィルムがMade in USAというのはどういうことであろうか。それは,「中身はコダックである」ということのように思われてしかたない。

店頭の商品を眺めていると,DNPブランドの「CENTURIA」フィルムも置いてあることに気がついた。1本120円である。いまさらカラーネガフィルムを発売するのであれば,「CENTURIA」は高級路線でくるものと勝手に想像していた。だから,正直,驚いたのである。そして,箱を手にしてふたたび驚いた。そのフィルムは,やはりMade in USAだったのである。このあたりの事情がどうなっているか,少し気になるのである。
 私は,コダックのフィルムが嫌いなわけではない。むしろ,好きだ。また,どうしてもコニカのフィルムを使いたいと思っているわけではない。ただ,DNPフォトマーケティングの発表により,消えそうなフィルムの勢力が,また少しは盛り返せるのかな,と期待をしていただけである。結局,カラーネガフィルムは,コダックと富士フイルムしか残らないのであれば,それはやはり寂しいのである。


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