撮影日記


2007年04月01日(日) 天気:曇一時雨

天気が悪いので
自宅のチューリップを撮る

昨日に続いて,曇り空である。午後からは,雨が降るとの予報もある。したがって,サクラを撮りに出かける気にはならない。こんな日は,自宅に咲いている花を撮るのに適していると考えることにしよう。
 まず,チューリップが開花しはじめた。今日のところは「赤」しか咲いていない。よく知られている歌では,赤と白と黄色が「並んだ」状態が歌われているわけなので,赤をはさんで両側に白と黄色も植えているのだが,「赤」しか咲いていないのである。
 また,チューリップの背後には,ムスカリがたくさん咲いてくれているのだが,植える位置を誤ったようだ。奥の方に植えすぎて,たいへん撮りにくいのである。後ボケとして利用することも容易ではない。しかたがないので,今日は赤いチューリップだけを撮ることを考えるようにする。これは開花してからやや日数がたっており,開ききってしまった花であるが,まずはすなおにマクロレンズで花を画面いっぱいに写しこんでみよう。

Nikon F3, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4, EB

これだけでは,少し物足りない。そこで,次は潅水してから撮ってみた。雨が近くて湿度の高い日だから,花弁に残った水滴も長時間,そこに留まってくれる。風も弱く,光がよく回りこんでいるので,ややハイキー気味に撮ることで,ソフトなイメージが強調されることを期待した。

Nikon F3, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4, EB

「花」という被写体の魅力は,その鮮やかかつ微妙に変化する色にある。また,花びらの質感や曲面の柔らかさなども,表現してみたい。チューリップの場合,花の根元の方の曲面が,そういうポイントにあたると思う。潅水した水滴が,そこにぶら下がっているうちに,撮っておこう。

Nikon F3, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4, EB

根元の方を撮ったなら,先の方も撮っておきたいと思うのは,自然な成り行きだろう。背景は,白い曇り空である。いわば逆光状態なので,陰にあたる花びらがハイキー気味になるように露光すれば,背景はほどよく吹っ飛んでくれるわけだ。

Nikon F3, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4, EB

こうして,久しぶりに35mm判のポジフィルムを浪費する1日が過ぎていったのである。


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