撮影日記


2007年03月07日(水) 天気:晴

E6現像20%値上げ

いつもお世話になっているラボから,1枚の「お知らせ」が届いた。それは,リバーサルフィルムの現像料金を値上げするという通知である。それによると,「2007年4月2日から,イーストマン・コダックがE−6現像薬品を値上げする」と通知してきたことが,値上げの理由であるとされている。これまで,現像薬品等の値上げについては,「企業努力」で吸収してきたが,今回はあわせて値上げせざるを得ない状況になった,とのことである。
 これによって,現像料金は20%値上げされることになるという。具体的には,120ロールフィルムが500円から600円に,35mmフィルム(36枚撮)が800円から960円に,4×5シートフィルムが300円から360円になる,というものである。
 ここ数年,カメラやフィルム事業から撤退したり,その内容を縮小するメーカーが相次いでいた。それでも,現像サービスというインフラが継続するかぎり,写真を撮って楽しんでいくことは,変わらず可能であると考えていた。そして,ある程度,予想できていたこととはいえ,現実に現像料金が20%も値上げされることの衝撃は小さくない。

昨年12月に,コダクロームの日本国内での供給および現像処理の終了がアナウンスされたとき,「ついにこの日がやってきた」か,という気分になったものである。しかし,すでにコダクロームを使うことがなくなっていた(また,使うつもりもなくなっていた)私には,あまり実感をともなっていなかったのも,事実である。しかし,こんどは違う。直接,我が身に降りかかってくる問題である。
 これまで120ロールフィルム1本が「ワンコイン」(500円以下)で現像していただけていたわけである。「ワンコイン」をこえると,急に負担感を強く感じるようになりそうである。もっとも,支払いは月末にまとめておこなっているわけなので,このくらいの値上げであれば,気がつかないうちに慣れてしまうのかもしれない・・・・。しかし,120ロールフィルム1本の現像料金が1000円くらいになるような日も,遠からず訪れるのだろうか・・・・?と考えると,少々ブルーになるのである。いや,ラボに直接依頼するのではなく,写真店等を通じて現像を依頼すれば,今でも1000円近くなるケースはあるようだが。
 ところで,4×5シートフィルム1枚の現像料金は,値上げ後でも300円台である。こうなると,むしろ4×5判の方が「お安く」感じるようになるかもしれない・・・・。

昨年,一昨年と,ポジフィルムの値上げがおこなわれた。そして,今年は現像料金の値上げである。このまま,毎年のように,それぞれの値上がおこなわれていくようなことには,なってほしくない。されど,そのまま採算が取れなくなったからと,フィルムの供給も現像サービスも終了してしまうような事態には,それ以上になってほしくない。コダクロームは,「日本国内での」サービスを終了するとアナウンスされたが,その後も,アメリカでの処理は続けるようであり,完全になくなるわけではないから,「フィルムを使って写真を撮る」ことがまったくできなくなるのは,まだまだ先のことかもしれない。ともあれ,これまで通り,フィルムを使って写真を撮りつづけるだけである。
 そういえば,フジフイルムはどうなのだろう?フジのリバーサル現像料金は,まだ,値上げされないのだろうか?


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