撮影日記


2007年02月06日(火) 天気:晴

ヤシカペンタJ7で平和公園を撮る

一昨日の平和公園では,「ベビーパール」の試し撮り以外に,ヤシカ「ペンタJ7」の試し撮りもおこなっている。これも「ベビーパール」や「ビューティフレックスT」とともにいただいた1台である。
 ヤシカのカメラとしては,二眼レフの「ヤシカフレックス」,35mm判レンズシャッターカメラの「エレクトロ35」のシリーズが有名である。一眼レフカメラとしては,カール・ツァイス銘のレンズ群も用意された新たなバヨネットマウントをもった「ヤシカMLマウント」のシリーズ(ヤシカ/京セラ製のCONTAXを含む)がよく知られているし,愛用者も多いようだ。これらのカメラがあるために,それ以前のヤシカの一眼レフカメラは,どちらかというとマイナーな存在になっているように感じられる。
 ヤシカの一眼レフカメラは,独自のバヨネットマウントをもったヤシカ「ペンタマチック」にはじまる。その後,M42マウントのシリーズに移行し,その後,MLマウントに移行している。ヤシカ「ペンタJ7」は,非TTLの連動露出計を内蔵したシリーズの最終モデルとして,1968年に登場した。TTL露出計を内蔵した,ヤシカ「TLスーパー」の下位機種という位置づけだったようである。ヤシカの一眼レフカメラは,その後すぐに,TTL開放測光でAEにも対応した「エレクトロAX」シリーズに移行したせいか,発売期間はごく短かったといわれている。

Yashica Penta J7とAUTO YASHINON DS-M 28mm F2.8

非TTLの露出計は,測光範囲がわかりにくい。また,ヤシカ「ペンタJ7」の露出計の指針はカメラ上面のみにあり,露出計の指針をファインダー内で確認することができず,なおさらどのあたりを測光しているのかがわかりにくい。カメラは大柄だが,あまり重さを感じない。この点は,ニコマートFTやキヤノンFTbあたりにくらべて好ましいといえる(人によっては,安っぽいなどと,否定的な印象をもつかもしれない)。横走り布幕シャッターをもちシャッター速度は1秒〜1/1000秒が使える。当時としても,やや時代遅れで,平凡なカメラであったといえるだろうか。
 レンズは,AUTO YASHINON-DX 50mm F1.7とAUTO YASHINON DS-M 28mm F2.8があった。M42マウントの広角レンズを持っていなかったので,これはありがたい。レンズはいずれにも激しくカビが生じていたが,簡単に分解できる範囲だけでもカビを拭き取り,なんとか使える状態にすることができた。
 28mmというレンズは,いまひとつ使いこなせないでいると感じられる焦点距離のレンズである。28mmにふさわしい被写体を見つけ出せていない,ということかもしれない。このレンズでは,「原爆の子の像」周辺を撮ってみた。以前は,この周りに積み上げられていた折鶴だが,放火事件の後,ガラスケースに収められるようになってしまっている。そのケースのそばにしゃがみこむと,ちょうど,供えられた折鶴と「原爆の子の像」をうまく組み合わせられることに気がついた。AUTO YASHINON DS-M 28mm F2.8のフィルタ径は52mmで,ちょうどPLフィルタを用意していたため,ガラスケースの反射も押さえることができる。

Yashica Penta J7, AUTO YASHINON DS-M 28mm F2.8, GOLD100

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