撮影日記


2006年12月03日(日) 天気:曇ときどき晴

イチョウの落ち葉が美しい道

駅などに,各紅葉の名所のようすが貼りだされている。紅葉の進行に応じてシールが貼られていくわけだが,多くの場所で「見ごろ」を過ぎ,「落葉」のところにシールが貼られるようになってきた。今年の紅葉の季節も,終わりである。そして,めっきり寒くなってきた。
 しかし,まだ,街なかを中心に,ところどころ紅葉が残っている。そんな最後の紅葉を求めて,あちこちうろうろしてみることにした。
 こんなときは,35mm一眼レフカメラを用意して,身軽に歩くのが適しているだろう。しかし,4×5シートフィルムが1枚だけ残っているのである。4×5シートフィルムは,暗室や暗箱あるいはダークバックを利用して,1枚ずつ,フィルムホルダに装填して使用する。1つのフィルムホルダには,両面各1枚で計2枚のフィルムを装填できる。先週,三滝寺で消費したフィルムは5枚であった。つまり,1つのフィルムホルダにおいて,片面は露光したが,片面が未露光状態で残っている。これをさっさと現像してしまいたい。そのためには,あと1枚,撮影をおこなう必要がある。
 だから,今日は,Tachihara Fielstand45をもって,うろうろすることにしたのである。

天気は,晴れたり曇ったりと,落ち着きがない。街なかであっても,すでに葉を落としている木も少なくない。そんなとき,2本のイチョウの木が目の前にあらわれた。
 ところで,サクラ(ソメイヨシノ)の開花は,隣接して生えている木は,ほぼ一斉に花を咲かせ,花を散らす。それに対して,イチョウの黄葉は,一斉には進行しないようだ。目の前にある2本のイチョウには,まだ多くの黄葉が残りつつも,その下には多くの黄葉が敷き詰められている状態である。ところが,道をはさんだその向かい側にあるイチョウの木は,すでにすっかり葉を落としてしまっているのである。
 さて,このイチョウの黄葉を逆光で透かしつつ,地面に広がる落ちた黄葉も同時に撮ってしまおうと考えた。これまで出番の少なかった,Fujinon SWD 90mm F5.6の登場である。このレンズは,入手したときにはきっと出番が多くなるだろうと思ったものだが。。。。。

Tachihara Fielstand45, Fujinon SWD 90mm F5.6, E100G

この場所は,実はショッピングセンターの向かいにあったりする(笑)。少々寒くなってきたとはいうものの,決して人通りは少なくない。ほどよく日差しがあり,かつ,写野から人通りがなくなるときをじっと待つ。三段峡や常清滝のような場所とは違い,こういう場所で三脚を立てて写真を撮っていることは,少々違和感がある存在かもしれない。ただ,横を通る人から,「すみません,シャッター押してもらえますか?」などと頼まれることもない(笑)。
 思ったよりも時間がかかったこともあり,結局,この日に撮ったものは,これ1枚だけとなった。もちろん,フィルムはもっと用意していたので,それもできるだけ早期に使わなければならないだろう。
 実は,マミヤプレス用フィルムホルダにも,あと1コマ撮ったら現像しよう,というフィルムが残っていたりする。これも,早々に機会を見つけて使い切ってしまわなければ。。。。


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