撮影日記


2006年11月21日(火) 天気:晴

「三段峡水景色」
展示作品02 雄滝より上流の滝・8月

2004年5月1日,2日におこなった,「新・広島お気軽写真クラブ 第1回写真展」で展示した写真のうち,「三段峡・水景色」というテーマで展示をおこなったものを紹介している。その2枚目は,この写真である。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, EPN

三段峡は,下流側の入り口(旧・三段峡駅前,柴木口)から,猿飛,二段滝を経て,田代出合で林道に接続する遊歩道と,途中でわかれて三段滝,餅ノ木,さらに樽床ダムへ至る遊歩道が整備されている。この道は軽装でも歩きやすくできており,公共交通機関の終点(現在でも,旧・三段峡駅前まで行くことのできるバスの便がそれなりに確保されている)に直結していることから,多くの人が手軽に楽しめるようになっているといえる。
 下流側の入り口を入って,長淵橋を渡れば,そこからもう峡谷のなかである。昨日の日記で紹介した姉妹滝や竜ノ口を過ぎ,さらに赤い岩肌を水が流れ落ちる赤滝(長淵橋から約1km)をすぎると,黒淵というところの手前で道が二手に分かれているところに到達する(長淵橋から約2.5km)。そこを直進すると渡船(もちろん有料)があり,水の上から峡谷を楽しむことができる。そこを直進せずに右にあがっていくと,黒淵を上から眺めることになる。ここは,三段峡の遊歩道のなかでは比較的急な坂道が連続する場所である。
 ともあれ,黒淵を過ぎてしばらく歩くと(長淵橋から約3km),右手(左岸)側におよそ1kmにわたって多数の小さな滝がみられるようになる。その間に,雌滝,雄滝と名づけられた比較的大きな滝が見られるが,それ以外の滝には,とくに名前をつけて紹介されることもないのだろうか,名札等が見られない。それらの滝は,1つ1つ表情が違っていておもしろい。そんな滝の1つが,この写真である。

これらの滝のそばにいると,おそらく冷たい水で冷やされたと思われる風が,すぅーっと吹き降ろしてくる。これが,じつに気持ちよい。夏には,この風にあたるために,三段峡を訪れるのもいいだろう。
 そして,その風を楽しみながらこれらの滝をじっくりと撮っていると,ついつい時間を消費してしまう。そして,もっと先まで歩くつもりでいたとしても,帰りが遅くならないようにとこのあたりで引き返してしまうことも少なくないのであった。


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