撮影日記


2006年11月14日(火) 天気:晴ときどき曇

「常清滝の四季」
展示作品10 そして,流れが止まるとき

10月21日(土),22日(日)におこなった,「新・広島お気軽写真クラブ 第3回写真展」で展示した10枚目は,この写真である。

Tachihara Fielstand45, FUJINON 150mm F5.6, E100G

常清滝には10年くらい注目してきたのであるが,なかなか凍結したシーンに出会うことはなかった。年に1度くらいは凍結あるいはそれに近い状態になっているようであるが,その日が平日だったりして,どうしようもなかったりする。
 この写真は,ようやく凍結に近い状態の常清滝に出会えたときのものだ。ディスプレイ上の小さな画像ではわかりにくいが,半切のプリントで見れば,上部の方で氷の裏に水が流れているのを確認することができるだろう。
 この日は,このようなシーンに出会えることがわかっていた。だから,タチハラ「フィルスタンド45」を用意していったのである。このカメラは,4×5判の木製組立暗箱(フィールドカメラなどと呼ぶ人もあるようだ)である。この種のカメラの特徴として,画面サイズのわりには軽量で,折り畳むとコンパクトになるという点がある。しかしながら,私が使っているカメラバッグのサイズとは微妙に合致せず,そのコンパクトさの恩恵を十分に受けられないでいる。また,フィルムホルダやレンズなどを用意すれば,やはりそれなりの量の荷物になってしまうのだ。
 このとき,この場にはほとんど人がいなかった。「もっとも凍結した瞬間」は,この前日だったのかもしれない。やはり,被写体としては,遠くの名所を選ぶよりも,身近でいつでも行けるような場所を選ぶべきなのである。・・・・・・まあ,そう割り切っているつもりでも,ともあれ乗りかかった船だ。常清滝は,今後もずっと注目していきたいと思う。

10月21日(土),22日(日)におこなった「新・広島お気軽写真クラブ 第3回写真展」で展示した「常清滝の四季」の写真は,以上である。常清滝の写真については,以下のURLでも公開しており,ときどき(あたらしく写真を撮ってきたときなど,気が向いたときに・・・)内容を入れ替えている。あわせてご覧いただければ幸いである。

http://www.awane-photo.com/gallery/jousei/


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