撮影日記


2006年11月10日(金) 天気:晴

「常清滝の四季」
展示作品07 彩り

10月21日(土),22日(日)におこなった,「新・広島お気軽写真クラブ 第3回写真展」で展示した7枚目は,この写真である。

Tachihara Fielstand45, FUJINON 150mm F5.6, E100VS

葉が十分に色づいている木は,わずかである。しかし,まだ緑色のものも含めて,全体にさまざまな色が分布している状態であることから,この写真を展示することにした。この写真は,最初からある程度に引き伸ばして見ることを前提にしている。そのため,迷わず4×5判で撮影することにした。
 ところで,展示した写真は,実は少し天地方向に短い状態である。なぜならば,使用した額縁のマットは,すべて「135ノートリ」サイズなのである。プリントそのものは,4×5判ノートリなのだが,実際に会場でご覧いただいた範囲は,地の方を数cmほど隠した状態だったのである。
 写真を展示する際には,「パネル仕上げ」にするのがやはり基本であろう。ガラスという物体を通さず,写真を直接見ていただけるような形にするのが理想的だとは思う。ただ,額縁であれば,そこに入れる写真を取り替えることで,翌年も,そのまた翌年も,つぎつぎに使いまわすことができ,コスト的に助かるのである(^^; また,パネルにした場合,収納場所の問題もある。
 ちなみに,選んだ額縁は,富士フイルムイメージング株式会社(旧・フジカラー販売)から発売されている「ワイドマットフレームA1000」(アルミ製,黒縁,黒マット)である。このフレームを選んだのは,マット部に余裕があるため写真が大きく見えるであろうという期待と,ロングラン商品であり販売終了やモデルチェンジの可能性が低いと思われたためである。後々,フレームを買い増そうと思うことがあったときも,同じものが入手できるほうがなにかと好都合であろう。

ところで,私が6×9判というサイズを使うのは,たまたまマミヤユニバーサルプレスというカメラを使うことができたから,という事情がたいへん大きいのは間違いない。ただ,常清滝のような,ごく幅の狭い,それに対して落差の大きい滝を撮るようになったため,どちらかというと「長すぎる」と嫌う人も多い「1:1.5」のフォーマットがむしろぴったりに感じられるようになったのである。なおこれは,よく使われるライカ判のフォーマットの縦横比にも近い。
 テレビだって,横長の「ワイド画面」が主流になりつつあるのだから,写真が少々「長い」画面になっているのも,問題ないはずだ(笑)。

ともあれ,6×9判での撮影が多いため,用意している額縁のマットも,それにあわせた「135ノートリ」というサイズのものを選択しているのである。いや,まあ,マットだけ別に注文してもいいのだが,展示している写真の大きさがそろっているというのも,見やすくなってよいのではないかと・・・・。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, E100VS

ところでほかには,このように滝の上部が朝もやのなかに消えていくような写真も,展示の候補として選んでいた。しかし,ここまですると「秋」のそれも「紅葉」の写真ばかりになってしまうため,今回の展示には使用しないことにしたのであった。

参考 富士フイルムイメージング株式会社「ワイドマットフレーム」
http://fujifilm.jp/personal/photogoods/frame/wide.html
(URLは2006年11月13日現在)。


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