撮影日記


2006年11月06日(月) 天気:雨のち晴

久しぶりに普通電車に乗る

明石市立天文科学館から広島に戻るには,どのようなルートが考えられるであろうか。

明石市立天文科学館は,JR山陽本線の明石駅からおよそ1kmのところにある。したがって,もっともスタンダードな方法は,山陽本線で明石駅から西明石駅まで行き,山陽新幹線に乗り換える方法だろう。しかし,それでは,あまりおもしろくない(笑)。また,西明石駅で「こだま」(岡山まで各駅に停車する「ひかり」もあるのだが,私は「鉄」ではないので,そういう細かいことにはこだわらない。ここではまとめて「こだま」と呼ぶことにする。)を待ち,「こだま」でちんたら岡山駅まで行って,「のぞみ」なり「ひかりレールスター」なりに乗り換えるのも,なんとなく面倒である。
 あるいは,明石駅から山陽本線の「新快速」で姫路駅まで行けば,すなおに「ひかりレールスター」に乗り換えることができるだろう。しかし,姫路駅までがんばって在来線に乗ったなら,ついでに相生駅まで行くことも,たかが知れているはずだ。
 ところが,相生駅から新幹線に乗り換えるとすれば,西明石駅から乗るときと同様に「こだま」に乗らざるを得ない。そして,岡山駅で乗り換えというのもやはり面倒である。もし,広島駅までずっと「こだま」に乗るならば,いっそのこと岡山でバスに乗り換えるのもおもしろそうである。
 いや,いっそのこと,山陽本線の普通電車で広島まで戻ることにしよう!と決めたのは,新幹線の特急料金や,バスの運賃などを考慮しての結果であった(笑)。すなおに大阪市内から広島市内までの乗車券を購入し,明石駅では「途中下車」すればいいのである。

大阪と広島の間を,普通電車で移動するということは,以前はよくやったものである。そのころから,もっとも「苦痛」に感じる区間は,姫路駅と岡山駅の間であった。この区間は,電車の本数が少なく(よく利用していたころは,1時間に1本程度),その両側の区間にくらべると車輌が快適ではなく(大阪−姫路では117系,岡山−広島では115系3000番台という,2人掛けシートの比較的新しい快適な車輌に乗るチャンスがあった),しかもけっこう混雑するのである。
 そこで,どの電車に乗れば,比較的楽に行けそうか,あらためて時刻表をながめてみた。私は「鉄」ではないので気がつかないでいたわけだが,いま,姫路からの下り電車の多くは赤穂線に入っていくのである。山陽本線を下る電車には,相生駅で乗り換えとなるのだ。しかも,乗り換え時間は1分程度。もちろん,ホームをはさんで隣り合うように停車して,乗り換えの便がよいように配慮はされているだろう。しかし,姫路からの電車はたいてい8両くらいはつないだ長い編成,岡山へ向かう電車はせいぜい4両だろう。つまり,乗り換えの際に,熾烈な席取り合戦が展開される懸念がある・・・・・
 そこで,相生駅でのんびりと1本,電車を遅らせることにした。以前は1時間に1本だったと思うのだが,現在は30分に1本になっている。30分くらいなら,まあのんびりと待てばいいだろう。

さて,実際に相生駅に着いてみると,たしかに目の前に乗り換えるべき,岡山行き電車が待っている。そして,想像通り,多くの人がその電車に走りこんでいる。ほぼ満席状態の電車を見送って,私は次の電車を待つことにした。その間,特急列車などが通過していったりして,目や耳に適度な刺激を受けたため,30分という待ち時間はさほど苦痛ではなかった。

そして,乗ろうと考えていた電車が入ってくる。これに乗ることにしようと考えたのは,この電車は広島駅まで直通するからである。途中に乗り換えが発生しないのは,楽でよい。やってきた車輌は,比較的旧式の車輌であるが,シートが2人掛けのものに交換された車輌であった。
 この電車が到着してからしばらくすると,これに接続する姫路からの電車が到着した。そして,やはり多くの人が乗りこんできて,車内はたちまち満席になった。時間の無駄なく乗り換えられるのはいいのだが,やはり乗り換えは面倒である。とくに,長い電車から短い電車に乗り換えるときは,席を確保できるかどうか心配しなければならない。これは,けっこう苦痛だ。


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