撮影日記


2006年10月14日(土) 天気:晴

SB−24様を救出

今日も,夕方からなんとなく的場町へ行ってみた。先週救出した,ニコン「ピカイチ・テレ」様とキヤノン「オートボーイ・ライト」は,その後,まったくふれていない。だから,今日は「大洲カメラ」でコンパクトカメラのジャンクをあさるつもりはないのである。
 しかし,的場中古カメラ街に到着すると,まずは「カメラのミッキー」店頭のジャンクワゴンを見てしまうのであった。すると,そこに大きな平たい物体があった。

・・・・これは,なんだろう?

折り目になっているところを引き起こすと,おお,ポラロイドじゃないか。SX-70ではなく,SLR680/690シリーズのカメラのようである。「故障」となっているが,実際に使うつもりはないし,カッコのよいカメラであるので,これを連れて帰ろうかと思い,ワゴンから引き出した。
 すると,その下にも,大きな物体があった。

・・・・こんどは,なんだろう?

見ると,フラッシュのようである。メーカーは?GNは?・・・・・おお,ニコン様ではないか。 しかも,古いモデルであるが,多機能を誇っていたSB−24様である。価格は,先に見たポラロイドよりも安い,800円である。問題点は,シューが割れているとのことなので,ほかは問題ないのかもしれない。SB−24様を救出することにして,店内に入った。お店の方が,「それ,シューが割れてるだけで,動作は問題ないからね。」と教えてくださった。期待通りである。

SB−24様のGNは36となっている(ISO100)。クリップオン式のフラッシュとしては,大型の部類に入るだろう。もちろん,外光オート,TTLオート,マニュアル発光も可能で,AFカメラボディとAFズームレンズの組み合わせであれば,レンズのズーミングに連動してフラッシュもズーミングするようになっている。
 さらに,「マルチフラッシュ」という機能はおもしろそうだ。これは,一定の間隔で,連続して発光するものである。高速で動く物体の動きを写して見るなど,おもしろいことができそうだ。ためしに,床にマトリョーシカを転がして撮ると,このようになる。

SB−24様は,F−801様の時代のフラッシュである。後幕シンクロ機能などもあり,F−801様の機能を,大いに拡張してくださるすばらしいご神機である。もっとも,肝心のF−801様の出番は,すっかり少なくなっているのが申し訳ないのであるが。
 F−801様は,ニコン様として初期のAF一眼レフカメラである。しかし,その機能はすでに充実しており,最近のモデルにくらべてスペック的に見劣りするのはAF関係くらいであろう。測距点が中央の1つだけで,反応速度も比較的遅い。しかし,よほど高速に移動するものを狙わないなら十分な性能であるし,それを補ってあまりある見やすいファインダーと,しっかりしたボディは,最近の普及型モデル(ましてやディジタルカメラなど)には見られないだろう。ニコン様においては,最近のAFレンズと,旧来からのMFレンズのマウントが共通になっており,F−801様においては,MFレンズでも絞り優先AEが使えるなど,多くのレンズを活用することができる。このとき,見やすいファインダーが,大きな意味をもってくる。
 そう,F−801様は,やはり名機であらせられる。すでに,わずかなお布施でお迎えできるようになっているのだから,とりあえず1台,一眼レフカメラ(ディジタルカメラではない)が欲しいと考えている方にも,適しているかもしれない。


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