撮影日記


2006年10月12日(木) 天気:晴

岡山といえば大手まんぢゅうだろ!

旅行や出張などのとき,「おみやげ」を買って帰る人は,少なくないだろう。広島の「おみやげ」としては,とくに出張などの際の職場への「おみやげ」としては,私は「川通り餅」を第一にすすめたい。
 まず,駅の売店でも,ほぼ確実に入手できることが,お気軽な「おみやげ」としての第一条件だ。そんな定番商品ともいえるものの中で,とくに「川通り餅」を最適だと考える理由は,そのパッケージにある。その本体は小さく,1つずつ楊枝にささった状態で紙の小袋にはいっている。こういうスタイルは,とくに職場などで多くの人に配るには最適だ。また,箱はコンパクトで,小さい箱にそこそこの量は含まれている。職場で配るべき相手が多ければ多いほど,「川通り餅」が「おみやげ」に適していることが実感できることだろう。
 広島の「おみやげ」として思い浮かぶものとしては,たぶん「もみじまんじゅう」がトップになるだろう。だが,それではあまりにも,あたりまえすぎる。そこで,少し目先の変わったものがいい,と考えても「川通り餅」が適することになる。もちろん,「名物にうまいものなし」なんて言われてはたまらない。クルミがはいった「川通り餅」の独特の感触は,実際に好評なようである。

ちなみに,東京へ出張に行った人は,よく「東京ばな奈 見ぃつけた」を買ってきてくれる。東京駅で買い求めやすい,値段も大きさもそこそこである,というのが「おみやげ」にされる最大の理由であるのだろう。せっかく買ってきてくださったものにケチをつける気はないのだが,東京駅八重洲口の地下には大丸も隣接しており,「おみやげ」にももう少し工夫をしていただければ,うれしさも倍増するというものである。

そうはいっても,「定番」といえる「おみやげ」品があるのは事実だ。広島駅なら「もみじまんじゅう」,東京駅なら「東京ばな奈 見ぃつけた」であるとすれば,岡山駅なら廣榮堂の「きびだんご」であろうか。このパッケージに描かれた,五味太郎先生による桃太郎の登場キャラクタであると思われるイラストも愉快であるが,「小さい」ものがたくさん入っている,という点で「おみやげ」として適している。ただし,「川通り餅」と違って小袋に入っていない点は減点だ。
 さらに,岡山といえば,忘れてはならないものがある。それは「大手まんぢゅう」である。

「大手まんぢゅう」は,一見すると,ふつうの薄皮饅頭である。しかし,2つくらいに割って,口に放り込むと,しゅわーと溶け去るような食感もあり,極めて美味なのである。「大手まんぢゅう」は,岡山駅の売店でもあたりまえに売られているので,岡山駅に行ったなら,「おみやげ」としてこれを買わない手はない。
 内田百關謳カといえば,随筆や紀行なども有名である。この方が好物とするものの1つに,岡山の「大手まんぢゅう」があるそうだ。それにまつわるおもしろいエピソードがあることを,「鉄」な友人が教えてくれた(なお,私は「鉄」ではないので,そのあたりのことには詳しくない)。このように,「大手まんぢゅう」は古くから多くの人に,愛されてきたに相違ない。
 少々,過剰包装気味なのは,気にしないことにしよう。

ということで,今日は岡山に出張であった。


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