撮影日記


2006年10月07日(土) 天気:風が強いが晴

ジャンクあさりの原点 ピカイチテレ

ミノルタ「スポットメーターM」には,オリンパス「TRIP・AF」のファインダーを使って応急措置を施したことで,とりあえず使用可能な状態になった。ところが不思議なもので,この結果,視度が私にちょうどよい状態になったのである(私は一眼レフカメラのファインダーに,−3の視度調整レンズをはめている)。これは意外な収穫であったが,ただ,視野の倍率が低くなってしまった点は,不満である。そこで思ったことが,「倍率の高いファインダーを使えば大きく見えるのではないだろうか?」ということである。倍率の高いファインダーは,望遠レンズやズームレンズを内蔵したコンパクトカメラから移植できるかもしれない・・・・。
 そこで,仕事を片付けた後,的場町へ行ってみたのである。今日は純粋に,ジャンクなコンパクトカメラを入手することである。ただし,2焦点レンズあるいはズームレンズのものに限る。こういうものをさがすときには,大洲カメラがとりあえず手ごろだろう。大洲カメラは日曜日がたいていお休みなので,今日中に行かねばならない。
 大洲カメラでお店の奥のジャンクワゴンを覗いてみると,さっそく目に飛びこんできたカメラがある。ワインレッドのボディがかわいらしい,キヤノン「オートボーイ・ライト」である。いちおう動作しているようなので,救出しておくことにする。おっと,目的を見失ってはいけない。今日は,「ファインダーを取り出すための2焦点レンズまたはズームレンズ内蔵のコンパクトカメラ」を入手するのが,目的である。動きそうな,ちいさなカメラが目的ではない。
 目的は,すぐに達成された。すぐそばに,ニコン「ピカイチ・テレ」様がいらしたのである。そうだ,ニコン様の神通力があれば,このファインダーを利用して,ミノルタ「スポットメーターM」をもっと快適に使うことができるようになるかもしれない・・・・。
 ということで,キヤノン「オートボーイ・ライト」とニコン「ピカイチ・テレ」様を救出して,大洲カメラを後にしたのであった。

ニコン「ピカイチ・テレ」様は,私の「ジャンクカメラあさり」の原点である。
 それは,1998年8月22日のこと,カメラのキタムラ高取店でのことである(同日の「撮影日記」を参照。いやあ,日記をきちんとつけておくと,こういうときに便利だ♪)。ジャンクワゴンから救出したニコン「ピカイチ・テレ」様が生き返り,それはなかなかにしっかりした写りを示してくれたことから,すっかりはまってしまったといえるだろう。
 当時,私は,「小さくて」「しっかり写って」「日付も写しこめる」カメラを求めていた。ニコン「ピカイチ・テレ」様はけっしてコンパクトではないし,救出したときには日付の写しこみ機能は故障していた(後に,断線だったことが判明したため,修理にも成功した)。しかし,当時の現行商品であったコンパクトカメラはたいへん「かしこい」せいか,シャッターレリーズボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでにそうとうな時間差があったのである。時間差があるだけではなく,シャッターレリーズボタンを押してから「どれくらい経てばシャッターが切れるのか」が,まったくわからなかったのである(たとえば,ニコン「ミニ」(AF600)様は,そういうタイミングをつかみにくいカメラの代表であろう)。それにくらべれば,いくらか使いやすいカメラであったし,ファインダー内に測距結果が表示されるなど,わりと使いやすく感じるカメラだったのである。
 そういう,想い出のあるモデルが,ニコン「ピカイチ・テレ」様なのである。しかし,今回,入手したものは,もしかしたら動作しないかもしれない。まあ,それを承知で入手したわけだが・・・・。

さて,時間があるときにでも,動作チェックしたり,ファインダーを取り出したりしてみることにしよう。


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