撮影日記


2006年10月01日(日) 天気:曇

いまさらサボテンの花が

ヒガンバナを撮ったポジフィルムを現像に出した。納品されたポジフィルムを見ると,最初の方のコマに写っていたのは,今年の6月ころに咲いていたサボテンの花である。最近,まじめに写真を撮っていないことを,まさしく身をもって理解させられたのであった。今年は例年以上に多くの花がついて楽しませてもらえた。

Nikon F3, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, EB

今年6月4日の日記にも書いたとおり,あいかわらずこのサボテンの名前がわからない。いったい,これは「なにサボテン」と呼ぶのがもっともふさわしいのだろうか(たとえば「シャコバサボテン」だとか「ウチワサボテン」だとか,そういう感じに)。ま,あまり細かいことは気にせず,今のところは単に「サボテン」と呼んでおくことにする。
 このサボテンの花は,たいへん印象的なオレンジ色である。大きなツボミをつけるので,さぞや大きな花が開くのであろうと期待してしまうのだが,サボテンの花によく見られるパターンとして,その先端部が開くだけである。その結果,花はきわめて立体的で,空間を目いっぱい占めるため,どのように撮ろうか迷うことになる。
 今回,試みたものに,多重露光がある。多重露光による効果としては,たとえばきちんとピントをあわせた状態で撮ったものと少しピントをずらして撮ったものを重ねて,ソフトフォーカス風の効果を与える方法があるだろう。ピントをずらすかわりに,ズーミングをおこなう方法もあるだろう。別のパターンとしては,別々の角度から撮ったもの,あるいは別々の花を撮ったものを1つのコマに写しこむというものもある。今回,試してみたのはこちらのパターンである。

Nikon F3, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S, EB

いくつか撮ってみたのだが,とりあえずまとまったものはこれ1つくらいであった。今度は,1つの花をいろいろな角度から,ちょうど三面図みたいに1つのコマに写しこんでみようと考えていたりするのだが,実行するのは来年の6月ころ,またこのサボテンが咲いたころになる。それまで,このモチベーションを維持できるであろうか。また,来年も,このサボテンはたくさん花を咲かせてくれるだろうか。


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